らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

霜と霜柱の違い

2020-02-09 | 雑学

暖冬が続いていた大阪地方ですが、一昨日はこの冬一番の冷え込みになり、最低気温が-0.1度と初めて氷点下を記録しました。
先日、早春賦を取り上げましたが、立春が過ぎてのこの寒さは、正にこの歌詞にあるように「春は名のみの 風の寒さや」でした。
天気予報によると、この寒さは今回が底のようで、今週半ばからは春のような陽気になるとのことです。
例年であればこの時期、畑は一面霜が降りて真っ白になるのですが、今年はその光景もあまり見られないまま春を迎えそうです。

ところで、霜には「霜柱」がありますが、「霜」と「霜柱」はどのように違うのでしょうか?
昔、小学校か中学校で習ったような気がしますが、思い出せません。
そこで今日はこの違いについて調べました。

「霜と霜柱の違い」
霜と霜柱の違いは、一言でいうと、霜は空気中の水分が昇華(固体化)したもの、霜柱は地中の水分が凍ったものです。

「霜」
霜は、冷えた地面や地面上のものに、空気中の水蒸気が昇華して、氷の細かい結晶となって付いたもので、多くの場合、晴天無風の夜、地表面付近の気温が氷点下になった時に降ります。
そのメカニズムは、0度以下まで冷やされた空気中の水蒸気が、地面や植物などの表面に付着すると氷の結晶となります。
これが「霜」なのです。

霜が降りるのは気温3℃以下の時が多いとされています。
なぜ3度以下なのかというと、報じられている気温は地表面から1.5mの高さで観測されているためで、地表面の温度は放射冷却によって冷やされると観測している地点よりも低くなります。
つまり気温3℃以下の時、地表面の温度は氷点下になっていることが多いことから、この気温で霜が降りるというわけです。

「霜柱」
一方、「霜柱」は、土の中の水分が地表に染み出て凍結し、細かい柱状群となって上方に成長してできたものです。   
霜柱のメカニズムは、先ず、地表面が凍ります。
そこから凍ってない土の中の水分が毛細現象によって地表に向かって吸い上げられていきます。
すると吸い上げられた水は冷えた空気によって冷やされて凍り、地表面の氷を押し上げます。
それが繰り返されることによって、上に上に氷の柱が成長していき、霜柱となるのです。

霜柱は、大きいものでは20㎝を超えるものもできるそうです。
なお、水はけのよすぎる砂や、反対に水はけの悪い粘土質、晴天続きで乾いた土のところは、霜柱の発生が押えられます。

以上が「霜」と「霜柱」の違いですが、子供の頃に習ったような気がしませんか?
数十年前になるので思い出せませんよね。
ご参考になれば幸甚です。