らいちゃんの家庭菜園日記

家庭菜園、家庭果樹栽培及び雑学日記

食べてみたい「殿様カレイ」

2022-08-30 | 雑学

家内のお供で近くのスーパーに買い物に行きました。
魚売り場に行くといろいろな魚が並んでいましたが、どの魚も値段が高くなっていますね。
鯛や秋刀魚、アジは勿論、昔は見向きもされなかったイワシまで値段が高いのにはびっくりです。

その要因は原油価格の高騰がよく言われていますが、それだけではなく、資源の減少による水揚げ量の減少や海上での仕事リスクによる人件費の負担増などがあるのも知れません。
政府は物価上昇目標を2%とにしていることからある程度の物価高は止む得ないですが、こんなに急激に上がると我が家をはじめとする一般消費者の家計には大きな負担になってきます。

「関サバ、関アジ」
ところで、魚と言えば「関サバ」や「関アジ」などのブランド魚がありますが、大分県にはこれらの他に「天下の高級魚」と言われる「殿様カレイ」があるのをご存じでしょうか?

「関サバ」や「関アジ」は大分県と愛媛県の間の海域である「豊後水道」で捕獲されるアジ・サバのうち、大分県漁協佐賀関支店に所属する漁師が一本釣りで獲るもののことを指して使われるブランド魚のことで、高級魚として知られています。
ところが、大分県には更に高級魚と言われる「城下カレイ」別名「殿様カレイ」と言う「天下の高級魚」が獲れるのだそうです。



「城下カレイ(殿様カレイ)」
城下カレイとは、大分県の日出町(ひじまち)にあった日出城(現在は暘谷(ようこく)城址)の南側、つまり別府湾の城下海岸を中心に獲れるマコガレイのことを指します。
その海底には真水が湧き、生息する城下カレイは尾びれが角ばることなく広めで、全体が丸々として頭が小さいうえに、泥臭くないという特徴を持っているということです。

江戸時代、日出藩において特に珍重された歴史を持っており、参勤交代の際には将軍家へ干物を献上し、4年に1度の閏年には端午の節句に間に合うように、生きた「城下かれい」を江戸まで運んだといわれます。このため、別名「殿様魚」と呼ばれていたようです。
「殿様カレイ」は、そのおいしさと希少性から珍重され、庶民は食べることが禁じられ、食べたことが分かれば罰せられたと言われています。

刺身にすると純白で美しい光沢を放ち、コリコリとした食感があり、淡白ながら上品であじわい深いのだそうですが、値段が高すぎて一般庶民には手が届かない「天下の高級魚」だそうです。
それだけに一度は食べてみたいカレイです。