死刑囚と自殺未遂を繰り返す元歌手。
こう聞くだけで、なんとなくテーマがぼんやり見えてくるでしょ?
生い立ちも立場も全く違う2人が
厭世観という共通点を通じ、徐々に心を通わせていくというストーリー。
でもね、違うんです。
それだけじゃないんです。
もちろん、それが一番大きいテーマなんだろうけど、同時に
いろんな重苦しいテーマが複雑に交錯する。
囚人の話だし、心のどこかで「ショーシャンクの空に」の
『希望』のようなものを期待してたんですが、甘かった。
重い。
とにかく重くやるせない。
「これはフィクションです」
というエンドロールに無意識のうちにホッとしてたりして。。。
「赦すこと」
「癒すこと」
について、少し考え直しました。
泣きたい人はどうぞ。
悲しい涙でよければね。
私たちの幸せな時間 2006年/韓国/124分
デスペラード配給
監督/ソン・ヘソン 原作/ コン・ジヨン
出演/ カン・ドンウォン イ・ナヨン他