まずは思い出話から。
2003年ウィーンへ行ったときのこと。
お目当ては小澤征爾指揮のオペラだったのですが…。
あれは忘れもしない2003年3月、ホテルにチェックインした直後からテレビで
絶え間なく放映されてたのが、あの衝撃的な暗闇での空爆シーン、イラク
戦争の勃発でした。街は反ブッシュのデモ隊であふれ、ウィーンから
フランクまでのフライトはもう荒れ荒れで、アメリカ国籍の方はこれ以上
飛べないので次の空港で降りてください、と機長による機内放送が
流れる始末。そんなことがあったせいもあってか、余計に音楽の
すばらしさが胸に響いた記憶が残っています。
なんて旅の思い出話はさておき、
今年のウィーンフィル、ニューイヤーコンサート。
さすが、ウィーンフィル、
演奏もルックスも優雅で繊細、華やかですよね。
そんじょそこらのオーケストラとは『格』が違います。
技術の安定度と音楽の解釈は言うまでもなく、
まるで宮廷楽団、日本で言うところの宮内庁楽部、
ヨーロッパの品格のエッセンスが凝縮されたような
プロのアンサンブル集団、とでも言うべきか。
会場は、ウィーン楽友協会。
1812年建立。
約200年の歴史を持つ、
木製内壁の緻密に設計されたホールが、
振動を吸収し絶妙な残響時間を残しつつ、
マイルドで陶酔的な音を生み出すことによって
オーケストラの美質を助長する。
世界一のホールで実現される
シュトラウスの優雅な世界。
純粋で高潔な音楽を聴くと、
心がキレイになる気がします。
新年早々スッキリした~
ところで、
今年の指揮は、バレンボイムでした。
ハイドンの「告別」演奏中に団員が
徐々に舞台袖に消えていく演出、
お茶目でしたよね。
自らもイスラエル国籍ってことで、
「世界平和と中東での正義の実現を」
と中東和平を祈るコメント。
年を重ね、彼も偉大なピアニスト
&指揮者になりました。
ビリー・ジョエルに似てるなー
って驚いたのも、もう20年も前のこと。
取り止めがなくなってきましたが、ここで本題。
ビリー・ジョエルって、今年年男らしいですね。
The Very Best of Billy Joel
Billy Joel
丑年の60歳。
それが言いたかっただけなの、
結局のところ。
あしからず。
小澤征爾&ウィーンフィル
ニューイヤー・コンサート2002