今日の奇妙な体験。
午後4時を過ぎた頃から、急に頭が痛くなってきた。
オフィスを出る頃には痛みもピークに。
退社と同時に、MP3オン。
モーツァルト「クラリネット五重奏曲」。
いきなりクラリネットのやさしい膨らみのある音に包まれ、
やわらかく暖かい音色が琴線に触れる。
その直後、耳元でささやかれた天の声。
「それでいい」
「何も考えなくても」
「ただそのままで」
その、言葉のようでもあり、同時に言葉でないようなメッセージは、
はっきりとしたセリフのようでもあり、形のないささやきのようでもあり、
でもそれは、怖いくらいくっきりと耳元で聞こえ心に訴えかけた。
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帰りの電車に乗る頃には、曲も「クラリネット五重奏曲」から
同じくモーツアルトの「アヴェ・ヴェルム・コルプス」に変わり、
ミサ曲所以のソプラノコーラスの滝のような音の固まりに
脳がブルブル震えるのをこれもはっきりと感じつつ、
いつの間にか眠りに落ち、電車を降りる頃には、頭痛も消えていた。
「クラリネット五重奏曲」・「アヴェ・ヴェルム・コルプス」
どちらも、モーツァルトの晩年の作品。
天才モーツアルトは、一見シンプルな音符の並びの奥に、
一体どんな深い「魂」のメッセージを織り込んだんだろう。
あのはっきりとしたメッセージは私に何を伝えたかったんだろう?
神の啓示、あるいは、自分の心の叫びなのか。
あ、みなさん、 私、変な人じゃないですよ。
ちょっと疲れてただけ(笑)。
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