ヨシムラ・サイエンス・ラボ

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針の秘密

2011年04月07日 | 加賀繍
伝統工芸を材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。
加賀繍を材料科学でサイエンス 第3回目です。

今日は、加賀繍に使用される針(はり)についてです。
刺繍針は、太さの違いによって二十種類くらいあるそうで、用いる糸の太さで使い分けられている様です。
形状は、長さが通常の縫い針より短めになっており、針の頭は平たく、持った時に安定感が保たれるようになっています。(写真は眞田さんよりご提供)


ちなみに、針先をじっくりと眺めてみたことってありますか?
「針の先は、尖っているだけじゃない!」って思われますよね?
実は、その尖り方に違いがあるんですよ。
身近な縫い針ですが、針の先端を良く観察してみると和針と洋針で形状が異なることをご存知ですか?
和針は洋針と比べて先端が尖っており、洋針は丸い形状になっています。
すなわち、和針の方が洋針より布通りが良いことになります。
これは、縫う布の厚さの違いや縫い方によるためだそうです。

気づかないところで工夫されているんですね。

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