伝統工芸と身近なものを材料科学でサイエンスするヨシムラ・サイエンス・ラボです。
前回は、音響の観点から優れた金属を選定する指針の一つとして、『弾性率/密度』を紹介し、その値が高い金属ほど良いことを紹介しました。
今回は、音響の観点から優れた金属を選定するもう一つの指針である、「内部摩擦」について紹介します。
鐘やおりんをたたくと、音が響かずに止まってしまうより、「ゴ~ン」とか「リ~ン」と音の余韻が永く伸びた方が好ましいですよね。
この金属をたたいた時に音の余韻が永く伸びるかどうかは、金属の「内部摩擦値」が関係します。
金属の「内部摩擦値」が小さいと、音の振動が吸収されにくくなるため、金属から発せられる音が、より聴衆の耳に達しやすくなるそうです。
この様な「内部摩擦値」の大小は、金属に限らず、楽器に使用される木材でも重視されています。
例えば、マリンバといった打楽器では出した音の余韻が長く伸びた方が好ましいようで、「内部摩擦値」の小さいローズウッドが使用されているようです。
楽器に使用されてる材料に求められる特性は、金属であれ木材であれ一緒なんですね。
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鐘やおりんをたたくと、音が響かずに止まってしまうより、「ゴ~ン」とか「リ~ン」と音の余韻が永く伸びた方が好ましいですよね。
この金属をたたいた時に音の余韻が永く伸びるかどうかは、金属の「内部摩擦値」が関係します。
金属の「内部摩擦値」が小さいと、音の振動が吸収されにくくなるため、金属から発せられる音が、より聴衆の耳に達しやすくなるそうです。
この様な「内部摩擦値」の大小は、金属に限らず、楽器に使用される木材でも重視されています。
例えば、マリンバといった打楽器では出した音の余韻が長く伸びた方が好ましいようで、「内部摩擦値」の小さいローズウッドが使用されているようです。
楽器に使用されてる材料に求められる特性は、金属であれ木材であれ一緒なんですね。
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