ちょっと、お、って思わせる洗面に出会いました。
いわゆる「見せる」という意味ではステキな洗面。
スッキリした木質だけで構成してある中に
陶器製の洗面ボウル。
いいよなぁ、たまには・・・。
というような生活装置ですね。
だけれども、よく考えたら毎日使う空間では
こういうふうにポンと
乗っかっているようなのはどうなのかなぁ、と。
まぁ、こういうのも楽しみ、生活の句読点と考えると良いかもしれませんけれど。
住宅のデザインって、平面のデザインとは違う。
そして、工業デザインとも少し違う、と思うのですが
しかし、工業製品のデザインの持っている「機能性の究極的な理解」力は必要。
この写真は、どっちかというと、ビジュアルデザインの感覚に近い。
こういうのに、どうしても目が行きやすいけれど
「まてよ」と立ち止まれるかどうか、
というようなことが重要なのではないかと、最近感じます。
逆に言うと、機能性を究極的に考えているデザインって、
深々と人を包み込んでくるような包容力を感じさせる。
使い勝手の中での遊びの部分というようなものが面白く感じる。
いずれにせよ、見るものではなく感じるもの、なのかも知れませんね。
だから、住宅って現物の迫力がなにより説得力を持つのかも。
住宅を写真とルポルタージュで伝える仕事をするものとして、
いつも心がけていかなければならない部分だと思います。