去年でしたか、この作品の1作目、
観に行って、感激してこのブログにも書きました。
なかなか、余韻が良い映画だったので、
続編、夫婦で観に行って参りました。
まぁまぁ、っていうところでしょうか(笑)。
心地よいカタルシスがあって、予定調和的すぎて
驚きの部分が薄らいでいますけれど、
けれど、作品を支える基本部分であるCGの魅力は存分で、
おまけのように付けられている冒頭の「ゴジラ」シーンなど、
CG技術はたいへん良い仕上がりだと思いました。
こういう2作目というのは、観る側に了解事項が多すぎて、
作る側としてはすごく難しい部分が多いと思います。
当たった部分はツボを外せないし、一方で今後の展開で、
場合によってはシリーズ化させていきたい部分では、新展開も考えたい。
そう考えると、冒険ができるところと、できない部分の仕分けが難しい。
まぁ、本作の場合はマンガの原作がしっかりあるわけで、
それを下敷きにしていけばいいので、ダメならしょがない、という諦めも
比較的に容易に付くかも知れませんが。
そういう、作る側と同心して観ている部分では
心配しながら観ていましたね(笑)。
できれば日本映画に寅さんシリーズ以来の
完全予定調和型の安心定番シリーズが生まれて欲しい、という希望なんですが、
考えてみると、この映画のテーマに「こどもらしいこども」という部分があり、
主演の子役2人、だんだん大きくなるので、
長期シリーズは難しいというか、そのあたりの回し方が難しい。
寅さんシリーズでは、マドンナ役を変えるという定番手法を
編み出したわけですが、思い切ってそこいらへんから、
韻を踏んで、チャレンジしてみても良かったかも知れない。
ドラマ性という部分では、このような庶民的な話を続けるしかないけれど、
そうだとすれば、どのような新展開を作っていくのか、
原作者と相当詰めた話し合いを持っていかなければならないと思えますね。
けっこう、知らずに目頭が温かくなる映画なので、
制作陣のみなさん、がんばっていって欲しいと念願しています。
やっぱ、こういう予定調和の旋律って、
観ていてうれしいものなんですよね。