きのう、民主党が掲げていた
補正予算からの執行凍結、3兆円の目標に対して
2兆円規模にとどまったことが発表されていました。
国の予算が、しかし、はじめてこういうプロセスをたどっているという
未曾有のことが起こっていますね。
まぁ、いろいろな影響があって、
いま現実に、自分たち自身も関与している問題なども
こういう予算と無関係ではないので、
敏感にならざるを得ませんね。
わたしたちにとっては、住宅政策を通しての
国交省関連予算ということになるのですが、
基本的には本予算での事業に関連していることなので、
今年度分については関係はないのですが、
さて、来年度以降はどうなっていくのか、不透明な部分があります。
しかし、現状の経済状況の中では、こういう公的支出に依存せざるを得ない状況があり、
当面の間は、こういった不安定な状況が続くでしょう。
しかし、基本的にはこういう方針は正しい。
それと、硬直化した予算の単年度主義にも切開のメスが入れられようとしています。
たとえば、長期優良住宅先導的モデル事業などは
現在2年目の執行が行われている事業ですが、
当初の発表では、5年程度の執行が約束されている事業です。
そういう意味では継続的に取り組まれている案面といえますが、
それでも、疑問や不安点というのはつきまとう。
いつ、はしごがなくなるのか、という不安もあるわけですね。
こういう現実に対して、どのように担保していくのか、
現状では、お役人さんのコメント程度しか、担保はない。
国の予算執行でも、いろいろな無理もあって、
やむなく事業返上というようなことも発生することがあります。
まぁ、多くの場合が単年度主義に合わない現実との板挟みです。
単年度主義というのは、それ自体はやむを得ない側面はあると思います。
歳入と歳出とのバランスの中で、
機動的な国家財政運営としては、基本にはなるでしょう。
でも一方で、財政出動の原資としては国の借金もあるわけで
そういうなかでは、複数年度の事業執行というのもあり得ると思います。
で、そういうことが無駄使いを節約できることにも繋がるのですね。
いま、麻生政権の緊急対策的な建設工事が発注され、
それが事実上、執行が間に合わないというような事態もあるようです。
単年度事業執行から、工期がきわめて限定され、
それが集中する結果、特定業種企業が仕事がパンクしてしまう、というようなこと。
こういうなかで、単年度予算への対応ということで
いま、発表前の段階ながら、
汗を流して準備にいそしんでいる案件に走り回っています。
ここしばらくはこういう状況が続きそうですね。はぁ。
<写真は無料化目前?の高速道路>
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