三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

東京都内撮影取材

2010年02月10日 05時56分15秒 | Weblog




きのうは初めての東京都内住宅取材でした。
これまでも都下町田市の取材はありましたが、本格的な都内住宅は初めて。
新宿区内の住宅だったのですが、
周辺は積層している住宅地で、重厚な街区を形成していました。
旗地で、私道を通っていかなければなりません。
で、やはり案の定、外観を撮ることが難しい敷地条件。
覚悟はしていましたが、なかなか一筋縄ではいかないですね。
しかし、そこは隣近所の関係がしっかりしていることから、
お願いして、ほかのお宅の敷地を使わせていただくことができまして、
無事に撮影することができました。

聞くと、お宅は築50年にもなる建て替え。
すっかり隣近所は仲良く住まわれている。
北海道の住宅地では考えられないような、近隣関係がきちんと存続している。
考えてみると住宅というのは、その周辺環境の中に永続的にたたずむものであり、
そういう環境の中のワンピースとして
存在し続けていくものですから、むしろこういった関係こそが重要。
よく、遠くの親戚よりも近くの隣人、という言い方がありますが、
日々の暮らしを考えれば、自明ですね。
そしてそのような関係が多様に成立していることが
よき住宅環境の最大要件であるのかも知れません。

さて、きのうは東京都内、気温も上昇して18度までありました。
わたしは札幌から、設計者は秋田県からという混成部隊でしたが、
こういうふうになると、着るものが間に合わない(笑)。
わたしは、猛吹雪の中を北海道から出てきたので
当然、ダウンジャケットを着込んでいる。
で、写真のような、春のごとき、っていうか、
北海道の現実から考えたら初夏のごとき、陽気の中にあるわけです。
まぁ、似合うわけがない。
さっそくカメラマンの車にしまわせていただいたのですが、
まことに日本の冬は所によって千変万化する。
北海道から来たら、その暖かさにびっくりするし、
一方、秋田県から来ると、その陽光のまぶしさに羨望せざるを得ない。
秋田は冬の日照が特異的に少ない地域としても有名なんですね。
しかし、そういう北国の家づくりの基本技術が、
このお宅のように、求められている部分は大きい。
お話を伺いながら、随所で室内環境の充実ぶりを再発見させられました。
こうした室内気候、とでも言える部分は、やはり実体験していただくしかない。
東京・関東地域のみなさんに大いに体験していただいて
その実感を大いに広めていって貰いたいものだと思います。
まぁ、しかし、寒椿やバラ科の植物なのか、
日射しの中で葉肉もつややかで、まことにうるわしいですね~。





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コメント
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