写真は、あるモデルハウスでのワンカット。
で、いろいろビルダーさんと話していて、窓の開け方の状況を取材。
窓の開け方、といってもカーテンを開けて、窓の取っ手を操作して開く、
という作業方法のことではありません(笑)。
そういう「開け方」のことでは、引き違いが圧倒的に多かった日本の窓に
さまざまな気密部材を使った欧米の考え方の窓が導入され、技術移転も進んで
北海道では、だんだん操作方法がユーザーにも一般化してきた。
わたしが家を建てた頃には(いまから22年前)木製3重ガラス入り窓は
スウェーデンから輸入して入れたので、
その独特の「回転式取っ手」の使い方を、施工店も知らなかった(笑)。
「どうやって開けるの???」
「ニヤニヤニヤ・・・」
というようなウソみたいなことに現実に遭遇した(笑)。
で、無理矢理開けようとして、ちょっと不具合も起こしたりしていた。
いまから考えると呆れるばかりですね。
っていうようなことではありません。
窓というのは、住宅の「デザイン」にとって決定的。
人工的に地球の空間を切り取って住宅とするわけだけれど、
そこには光が必要だし、外界との視覚的コミュニケーションも不可欠。
それを意図して、ある大きさを、ある場所に、機能を特定させながら
開いていく必要がある。
内部にどのような光が導入させられていくのか、は
この窓の開け方にすべてが懸かっている。
普遍的な部分もあれば、流行的な部分もある。
窓の品質とデザインのバランスの問題もある。
主に、最近の流行の「小さな窓」について、
建てる側の論理を、いろいろに取材してみた次第です。
きわめて当たり前のことだけれど、
家の建て方にとって、窓の開け方は最重要なテーマ。
ぜひ、窓の意味合いをいろいろに想像力を働かせて欲しいものだと思います。