三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

Replan東北49号・7月21日発売

2015年07月21日 09時22分22秒 | Weblog
先日、鎌田紀彦先生の新連載期企画・「Q1.0住宅デザイン論」掲載の
ご案内をしていた、Replan東北49号が本日発売されます。
東北地区の書店・コンビニなどでぜひお買い求めください。
また、全国のみなさんは、当社WEBでの通販コーナーで直売しています。
ReplanWEBからもご購入いただけます。


【特集】小さく暮らす
大切なのは、豊かに暮らせること。

小さくても、おおらかに。
小さいから、贅沢に。

心満たされる暮らし、
それが実現する住まいとは?

○Case.01|約31坪|東九番丁のハウス
○Case.02|約28坪|斜面にたつ家
○Case.03|約25坪|杜のまちの家
○Case.04|約26坪|集密の住居

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Contents
●巻頭特集/ 小さく暮らす
●建築家・伊礼智が語る「小さな家で豊かに暮らす。」
●燃費のいい山形の家〈新築実例〉
●省エネ住宅特集・宮城編
●新連載 Q1.0住宅デザイン論〈新住協 代表理事・鎌田 紀彦〉
●省エネ&快適な住まいをつくる パッシブデザイン
●連載 いごこちの科学 NEXT ハウス2〈東京大学準教授・前 真之〉
●住まいのカタチ〈住宅実例集〉
●NPO 住宅 110番
●TOHOKU ARCHITECT
 宮城県「HOUSEBOX」 鈴木 大助
 宮城県「虹丘庵」 由利 収

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札幌軟石の家・内部見学

2015年07月21日 05時15分46秒 | Weblog


先日見知っていた住宅が売り家になっていたということを書きましたが、
販売を委託されているアセット・21(電話011-571-9928)
という会社に連絡したときに、同社の木村社長さんから、
「ぜひ、内部も見てください」
「いや、自分で購入する意志はありませんが・・・」
「それはけっこうですので・・・」
ということになりました。で、きのう、カミさんとふたりで見学に。
近隣には、旧・簾舞駅逓、黒岩家住宅もあって、
そっちも久しぶりに見てみたくなって、出かけてきました。
札幌軟石のファサードの印象と、内部は大きく違って
その石造りの原型に対して、ウッディハウス的な増築を行ったようです。
ただ、構造などは基本的に木造のようであり、
仕上げとしてログハウス的な雰囲気を強調するデザインだったよう。
もともとの札幌軟石の「リンゴ倉庫」は1966年の建築。
その後、平成9年・1998年にこうした継ぎ足し増築を行ったそうです。
現在の床面積134.66㎡の内、48.6㎡は未登記。
リフォーム工事は現金で行われたので、登記されていないとのこと。
建設会社はいまは廃業した会社で、わたしも知っている会社でした。




現金決済で未登記の物件なので、
断熱などの詳細図面までは確認できませんでしたが、
推定では、既存部分の窓の壁厚などから断熱厚みは
ほぼ一般的な充填断熱100mmと思われます。
既存の「木骨石造」の南側壁を撤去し、
その建物に継ぎ足すかたちで、2階建ての建物を増築した。
なので、石造り部分は木造部分と2重の壁になってやや厚い壁。
屋根は増改築時に新設されたものと思われます。
暖房としては、当時は一般的だったFF式の石油ストーブ暖房。
南面大開口からの日射取得もあって、
確認しうるような断熱欠損的な内装的痕跡はありませんでした。
ただ、締め切っていた収納では、開放時に若干カビ臭さは感じました。
ただ長期間未使用住居の室内空気環境面での違和感は、そう感じません。




札幌市内中心部に普段の住居を持って
この建物は別荘として利用していたということ。
2階のログハウス的なインテリア、1階居間の壁面のウッディな仕上げなど
趣味生活のための空間といえます。
南側に大きな開口が開かれて、そこから遠く市街地も見晴らせる
パノラマビューが最大のごちそう。
さらにその開口に向かってウッドデッキをまわして、
敷地内には立派に造作した日本庭園もあります。
中古住宅として3年前に売りに出すことに決めてからも手入れは継続している。
このあたり、建物への愛着が感じられました。

休みの日にも、こんなふうに住宅を見学するのが楽しいという
ちょっと自分でもおかしなヤツだと思っています(笑)。
これはまったくのわたしの趣味での見学報告ですので
宣伝的意味はありません。その点はなにとぞ、ご了解ください。
気になった家の内部も見せてもらうというのは、面白いものですね。


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