三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

【本日「きた住まいる南幌」全国からの見学会】

2018年07月19日 07時05分27秒 | Weblog
さて、本日は東北フォーラムなどの呼びかけによる見学会が行われます。
人数にして100人超の規模、それもほぼすべてが住宅研究者、工務店・設計者など
業界関係者と言うことですので、ちょっと驚くような盛況ぶりです。
住宅性能の先進地域としての北海道がいま、どんな家づくりをしているのか、
とくにこの企画については地域行政機構がそれを先導し、
また、主体者が地域工務店プラス地元の建築家というペアリング。
こういったいかにも北海道らしい家づくりのメインカレントをお知らせする機会ですね。
ということですので、地元住宅雑誌として協力させていただいております。
日本建築学会前会長の吉野博先生も多忙なスケジュールの合間を縫って
この団体見学とは別日程で見学される予定ですので
アテンド役として、わたしも同行させていただくことになっております。

住宅の価値というのは、いま気候変動が顕著になってきた時代においては、
その内部での「微気候」コントロール力とでもいえるようなものが、
より大きなテーマとして浮かび上がってくると思います。
最新の人類史研究などの成果に触れるにつれて
いま現代住宅で取り組まれてきている性能進化の努力というのは、
かなり最先端的な試みであるというように思われてきます。
それは人間の生存においてかなり革新的な「進化」に相当するということ。
大きくは環境に適合させるパッシブの志向を持って、ディテールに於いては
その環境要因をコントロールする、まるで右脳と左脳の合一的な志向性でしょう。
北海道では寒冷地という気候条件のなかで、
その外気候に依存しにくい断熱技術を地域総体レベルで磨き上げてきた。
国が定める住宅基準の地域総体としての達成レベルは飛び抜けて高い。
そのレベルはごく一部の事業者だけが実現しているのではなく
それこそ地域の作り手全体の、いわば地域技術資産として形成されている。
そういった「草の根」的な家づくりの実態をご覧いただければと思います。

ということで、早朝から準備その他がありますので、
本日はこれにて失礼いたします。ではでは。
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