三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

和の照明

2008年12月12日 06時33分25秒 | Weblog



写真は長野県岡谷市の住宅から。
北海道ではまず見ることができないような和の空間です。
和のデザインには、まずは木構造をそのまま見せる美しさがあります。
野太い柱や梁の材や、太さというものが
その家の素晴らしさの直接的表現になっている。
この家でも、天井の豪快な木組みによる枠の中に
上手に照明がしまい込まれていて、電気による照明という
伝統的な住宅にはなかった装置へのデザイン的な対応が見られます。
電気の導入初期には、照明の側で、似合ったデザインというものを
工夫して、和風住宅の決定的な問題点である
採光への対応を計ってきていたものでしょう。
時を経てきて、この写真のような工夫へと住宅建築の側で工夫がされてきた。
ただし、こういう対応はやむなく高価にもなるでしょう。
ここでは照明器具をそのまま表さずに、障子の「ふた」まで造作されている。
ナマな「照明器具」という工業製品をできるだけ直接見せたくない、
という建築側の意志を感じることが出来ます。
このように仕上げれば、伝統的な
「障子越しに明るさを室内に取り入れる」という手法の範囲内に納められる。
ただし、一般的には障子は垂直に納めるのに対して、
水平に天井に対して「付加」する感じになる。
ちょっとした違和感は感じるかも知れないけれど、
窓側の障子と、デザインが共通しているので、やがて慣れてくる。

ほかの和風の装置、引き戸の建具とか、欄間の障子という
基本的な装置群とも調和していると言えますね。
しかし、こういう建築、
北海道ではまず、目にすることはない。
長野県では、こういうデザインの住宅のままに高断熱にしたい、
という需要が存在するのでしょうが、
北海道の現実的合理主義の側では、
「あたたかい家を造ることに合理的なデザイン」という価値観が
端々に顔を出すようになってくる。
壁の作り方が大きく変化して、
柱を表す「真壁」から、柱が見えてこない「大壁」が主流になってくる。
このあたり、「地域が選択するデザイン」というものを感じさせます。

きのうから札幌、一気に冬の様相を見せてきていますね。
雪はサラサラとした低温を象徴するような雪質。
底冷えの寒さが迫ってきます。
きびしい景気動向のまま、閉塞感の中を、雪が降り続いている感じ。
しかし、明けない夜はないし、終わらない冬もありません。
楽しく冬を乗り切っていきたいものですね。



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永谷園も地域限定参入

2008年12月11日 07時34分09秒 | Weblog



またまた高速道路PAネタです(笑)。
写真は、ある中央高速PAで見かけた商品であります。
やったか、やっぱり永谷園も、というバージョン。
っていうか、高速道路はこの調子では
近く無料化される可能性が高くなってきているので
そういう意味からも、高速道路PAって、
単純にあたらしい、というか
大きくなるマーケットとして注目率が高まる可能性がありますね。
そうです、政権が民主党にチェンジすると
こういう変化も生まれてくるハズなんですね。
時代が変化する時期には、なにかバカ受けするような
たとえば、明治維新の頃の「ええじゃないか」とかのバカ騒ぎが
引き連れて起こるもの。

今回の異常な時代的閉塞感って
やはり、大変化の直前に見えてくる光景のような気がします。
いつまでもこういう雰囲気の中では、生きていけないというか
なにがしかの突破口が、自然に見えてくるのではないかという
期待感が漠然と、みんなの心の中にあるような気がします。
いまの時代が次の時代に変化するとき、
どんな前兆が現れてくるか、
そういう芽のようなものを探してみるというのも一考かも。

まぁ、野沢菜バージョンは大変、根強く
既存商品にほんの少し、トッピング的に変化させるのに適しているのでしょう。
永谷園の「お茶漬け」は、わたしも人生を長く過ごしてきて
伴侶のように食べ続けてきている食品。
初めて出会ったのが、小学生の頃のような気がします。
それまで、特定会社の食品というものが
このように長く、食べ続けられるという社会というものはなかったことでしょうね。
戦後社会の大衆化、という状況が生み出したものと思います。
それ以前には、食品への調理は家庭独特のものであり、
その大部分を特定食品会社にゆだねるようになった社会というのは
戦後とともに始まったのではないでしょうか?
それは、流通の「近代化」という形でのスーパーマーケットの隆盛が大きかったのでしょう。
そういうマーケットが整備される中で、
食の世界の全国均一化も同時に進行していった。
わたしの食趣味も、こういう変化のひとつの結果なのでしょう。

なので、むしろ、お茶漬けは永谷園の味がベースであり、
地域個性というものは、むしろ新しく獲得するようなものなのですね。
折から、石油価格がまるで反動のように下落しています。
一時120ドルとか言っていたのが、
いまは40ドルを切るか、というレベルなんだとか。
ガソリンももうすぐ100円を下回りそうな勢いです。
ひそかに、高速PAでの商品開発、考えてみようかなぁ・・・。



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アテルイの復権・政権の混乱

2008年12月10日 07時51分09秒 | Weblog



写真はJR水沢江刺駅近くで発見したモノ。
東北古代の歴史の見直しが進むにつれて、
このアテルイの存在の見直しが進んでいるような気がします。
水沢市内の新興のモータリゼーションタウン(っていう言い方があるかどうか、不明ですが)
の名付けに「アテルイ」が使われたりしていまして、
また、この看板のように律令国家政権に対して抵抗し、
政府軍を迎え撃って大勝利を得た古戦場をまさに「顕彰」するかのようです。
まぁ、たぶん、地域の歴史を調べていて
従来反逆者として烙印を押しつけていた人物に
正当な光が当たり始めて
大きく反論を展開するような動きもないなかで
認知の動きとなってきているということでしょうか。
ここが民主党・小沢一郎氏の選挙区であるというようなことも
あるいは関わっているのか、という思いも、ふっ、としてきます。

ここのところの自民党政権の末期ぶりはすさまじい。
麻生さんというひとは、
もうあっという間に打つ手なしの状況に追い詰められている。
緊急経済対策とかなんとか、口先だけ言っていて、
一生懸命テレビコマーシャルまで流して、
「経済の麻生」というイメージを売り込みながら、
口あんぐりという世論調査結果を見た途端に
「景気対策法案を出したら、政局に直結するから」とかという
国民から見てまったく意味不明な口実を口にして
景気対策もすべて放り投げだしてしまっている。
いったい、どうするつもりなのか?
権力というのは、どう使っていくのか、が一番大切なのであって
その地位に居座り続けることに意味があるのではないでしょう。
景気対策が最優先であると考えたのなら、
多少の世論調査の不利などに右往左往せずに、信念を持って対策をまとめて
当初予定通り、解散総選挙に踏み出すしか、なかったのだと思う。
麻生という人物の役割というのは、
いわば自民党にとって、賭けに似た選択での登場だったと思う。
それが恋々として、首相の座にしがみつく様は、
「存在そのものが、政治空白」というそしりをまぬがれない。

ここ数日の動きを見ていると、
どうやら、与党内部が統制不能の状態に突入してきている様子が見える。
必死に椅子にはしがみついたが、
家そのものがガタガタ軋みだしている、とでも言えそうな状況。
どうも、長年政変を見てきたけれど、
最悪に近いような政権の終わり方が、かいま見えてきた感じというところ。
これでは、オバマという政治的な変化への希望が見えている
アメリカの方が、未来があるだけいいのかもしれませんね。
どうなるのでしょうか。国の先行きが不明ですね。
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南部鉄瓶

2008年12月09日 07時25分31秒 | Weblog



きのう、ようやく帰って参りました。
爆睡して、本日の目覚めは午前6時。
って、普通ですか(笑)
ただ、わたしは寄る年波もあって、早寝早起きなものですから、
6時まで起きられないのは久しぶり。
1週間6日をはさんで、前後の2週間は出張続きでございました。
まぁ、出張していると、集中して目的をかたづけられます。
そういう意味では、仕事に集中できるワケですが、
さすがに、疲れが溜まってきておりました。

写真は、岩手県奥州市水沢の新幹線駅前のランドマーク。
政治的に地域に配慮して出来た新幹線駅、「水沢江刺」という駅なので、
田んぼの中に出来た駅だったのですね(笑)。
「水沢」駅から離れているなぁ、とは思っていましたが、
5kmも離れているとは今回の新発見でした。
しかもほとんどホテルもない・・・。
っていうような、愚痴が目的ではありませんね(笑)。
こちらで降りて、レンタカーを借りたのですが、
その会社に置かれていたのが、左側の鉄瓶。
開放型の石油ストーブなもので、
石油燃焼臭が立ちこめている室内で閉口させられましたが、
まぁ、慣れている方達は、そうは思わないようですね。
ところが、そこで時間の合間に出してくれたお茶が「梅コンブ茶」。
それが、なんともおいしいのですね、これが。
これを飲ませてくれるなら、もう一回行ってもいいかなぁ(笑)、という味。
「これおいしいね」と言うと、
待ってました、という具合に教えてくれたのです、南部鉄瓶の素晴らしさ。
「この鉄瓶、いくらすると思います?」
そういわれても、全然手掛かりもありません。
聞くと、さる手仕事作家の手になるもので、ん十万ほどなんだとか。
それが、水道水をおいしく純粋化させるものか、どうか。
なんともまろやかな、舌の上であまくとろけていくような味わいです。
なるほど、鉄瓶とはこういうものか、と
くっきりとその機能性を感覚させてくれました。

さて、本日からは年の瀬の迫る札幌で
腰を落ち着けての仕事をすることが出来ます。
こういうごく普通のことが、ありがたいと感じられる次第であります(笑)。



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寒椿・山茶花

2008年12月08日 08時10分31秒 | Weblog



この花、山茶花なのか、寒椿なのか?
まぁ、よくわからないのですが、冬に関東以南地域を歩くと
色彩の乏しい冬を過ごしている北国の人間には
沖縄のブーゲンビリアにも似て
恋いこがれる南方のたおやかさを訴えてきて痛切に心を奪われる。
そんな花であります。

学術的にもよく見分けが付かないのだそうですね。
どっちでもいいけれど、寒椿といわれれば
一輪だけ可憐に咲いているという印象があり、
この写真のように豪奢に咲き誇っている状態からは
山茶花と言われた方がぴったりくる気もいたします。
北国からの旅人であるわたしは、この花が強烈な印象なんですが、
だいたい、関東の人に聞くとあまり感動がない。
まぁ、ありふれた冬の陽光の中の日常的な景色なのでしょうね。
なんと、もったいない心情なのか、と絶句します。
とくに高速道路にもたくさん植え込まれているので
走り回っていることが多いこちらには格別に目に入ってくるのかも知れません。
こんな綺麗な花があれば、
別にクリスマスツリーをありがたがる必要もないと思う次第です。
色合いもちょうどぴったりクリスマスカラー(笑)。
って、北国の伝説であるクリスマスには
北方の人間の潜在的な希求としてのこういう色彩への憧れがあり、
それで、クリスマスカラーが構成されているのかも知れませんね。

きのうは北関東、
宇都宮と埼玉県新座市で取材が2件。
宇都宮の撮影から、まっすぐ渋滞を心配し、かつカーナビを不安に思いながら
移動しておりましたが、なんと移動は1時間半で完了。
走行距離が120km程度ですから
北海道を走るのとほとんど同じであります。
埼玉のビルダーさんからさかんに渋滞のことを心配されていて、
3時間、とか言われていたのですが、
途中、一切渋滞はナシ。
たぶん、奇跡的に日曜のこの時間、というのがよかったのでしょうね。
おかげさまで、ゆったりと取材をできまして、
いろいろなお話を聞くことが出来て大変楽しい取材でした。
関東地域の地域性や、土地柄、ひとがら、
大変さまざまな情報を得ることが出来ました。
やっぱり、生活している現場から、立ち上ってくるような
そういう人間情報が、いちばんよく伝わってくるものがあります。
一般的に言われることの、実感的な意味合いなども
そういうお話しの中で、彩り豊かに感受されるもの。
どんな情報も、現場で知る必要があるということなのでしょうね。

にしても、寒椿か、山茶花か
どっちにしろ、その美しさ、かがやきに
心が奪われていくような感じがいたします。
さて、今日夜には、白いものが積もった世界に戻ります(笑)。
まぁ、こういうのもこれはこれ、の世界ですけれど、ね。



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参ったレンタカーのカーナビ

2008年12月07日 05時26分17秒 | Weblog



本日は北関東で2件の住宅取材がありまして、
きのうは岐阜県恵那での取材を済ませたあと、一路宇都宮を目指しました。
まぁ、時間にゆとりもあるし、そう渋滞もないだろうと
カーナビの言うまま、走行しておりました。
山岳地帯では一時、雪が降っておりまして
路面凍結も危ぶまれましたが、関東に近づくにつれ
写真のように富士山も顔を出すほどの天候に。
って、顔を出す、までは行っていないでしょうか
ちょっと、頭が覗いているって言う程度でしょうね、これは。
っていうようなことで、順調に来ていたのですが、
なにせ、はじめて走っている道。
タカをくくっていたら、PAがすっかりなくなってしまって、
ガソリンの量が心配なレベルに・・・。
八王子目前にして、「これは先にはもうないな」と観念して、
八王子で降りて、給油することに。
そうしたら、カーナビ、さっぱり「オートリルート」をしてくれない。
ほとんどフリーズしているんですね、これが・・・。
やむなく、再度目的地宇都宮を入力して、ようやく起動。
で、再度中央高速に入ってしばらくして、
高井戸で環八に降りて、そっちを走れと言う指示。
「このまま、首都高速に行った方が・・・」とは思ったのですが、
やむなく指示に従った・・・即、渋滞に突入ですね。
で、渋滞、やや緩和。っていう調子を繰り返していたのですが、
なんともカーナビ側からの指示が遅い。
かなり大きな分岐ですら指示がない・・・。
環八と、それ以外の道との分岐点では、ついに道路を認識していない状態に。
で、環八を選択したら、ついに「道なき道の走行」状態に突入。
道路の新設の方に、カーナビ側で追いついていないようなのですね。
都内の、一番必要なところで道案内の役を果たせない・・・。
数キロ、10分くらい走行していたら、ようやく「オートリルート」。
そこで指示された道が、都道440何号だかの道。
って、おい、ここかよ・・・、っていうくらいの車がすれ違えないような道。
おばあさんが不意に横切る、自転車がふらふら急反転する、
こどもは走り回るっていう道なんですね(汗汗)。
ほとんど、生きた心地がしない。
3kmくらいそういう「抜け道」を走らされて、ようやく「国道」に。
カーナビはもうほとんど信用できない状態なので、
道路案内板だけを頼りにした走行にチェンジ。
東京と埼玉県の境目あたりだとほぼ認識できるようになってきました。
で、本日取材予定のあたりの地域の地名が出てきて、
「和光IC」をようやく発見!
よし、ここへ行ければ・・・と、高速に復帰。
頼りは「東北道」への案内板。
ついに「川口JC」を見つけられて、ホッと一安心。
そのころには何食わぬ顔で、カーナビもまともな案内をしている・・・。
「もう、おまえの案内は必要ないよ」っていうところではありますが(笑)。
しかし、東北道への車線変更をハンドル切ってすぐに、
今度は、「宇都宮ー銀座」の路線選択が二股になっていて、ギョッといたしました!
これも突然、ふいに来ましたね。
たまたま、左側車線を走っていて、自然に宇都宮を選択できましたが、
とっさには車線変更は出来なさそうですね。

っていうような思いを味わわされた次第です。
う~~~む。カーナビであります。
どうしよう、っていってもここまで来ればしょうがない。
そういうものと考えながら、あまり信用せずに利用するしかない、
って、なんかおかしいけれど。
まぁ、本日の走行路を下見出来たと考えれば、役には立っているのでしょうか(笑)。
なんとか無事に取材地点にたどりつけるように祈るほか、ありません。
やれやれ。


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名古屋で一服、といえば・・・

2008年12月06日 06時45分11秒 | Weblog



やっぱり、きしめんですね(笑)。
きのうは午前中、水沢周辺の「安倍氏」関連の場所を走ってみましたが
どうも、お腹の具合が悪くなってしまって
どうにも立ち往生してしまっていました。
やむなく病院に駆け込んだのですが、多忙でちょっと時間かかりすぎ。
で、隣接する「薬局」で症状を伝えて市販薬を見つくろっていただきました。
これが効果テキメンでして、ありがとうビオフェルミン!
一発で症状が改善いたしました次第。

さてきのうは水沢から長距離移動で、
東北新幹線、仙台で「はやて」に乗り換え、
東京で、「のぞみ」に乗り換え、
名古屋で下車して、レンタカーを借り上げて、
中央高速道・恵那IC下車ということでございました。
どうなんでしょうか、1000km近い移動なのでしょうか?
途中では、本日から同行のカメラマンともうまく合流できまして、
無事スケジュール通り、進行しております。
ただ、今日明日と雪が心配される様子ですが、
レンタカー屋さん曰く「いわれなきゃ、スタッドレスなんて装着しませんよ(笑)」
とかいわれて、「・・・」となりましたね。
やはり地域地域で、冬の常識には大きな違いがあるようで、
そこまでは確認していませんでした。
本日は恵那で取材ですが、
まぁ、雪は大丈夫のようですが、これから移動で長野県を通過します。
そのあたりどうでしょうか、運を天に任せるしかありませんね(笑)。
天候の平安なることを祈るばかりの旅の空であります。

っていうことなんですが、
夕食が早く駅弁で済ませたので、つい名古屋周辺の高速PAで
行ってしまいました、追加の腹ごしらえ。
やっぱり名古屋、きしめんです。
あの平ぺったい食感が、わたしは好きなんですが、
まぁ、付き合うか、程度の顔色のカメラマンであります。
テーブルには巨大なとうがらしの容器。
やっぱりみんなきしめん、腹に掻き込むのでしょう。すごいデカさですね~。
元気を出して頑張っていきます!


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奥州市水沢で講演

2008年12月05日 06時47分31秒 | Weblog



きのうは平成の合併で名前が変わって
イマイチ、わかりにくくなった水沢で講演を行いました。
ただ、こういう結果、「アテルイ」という新市街も誕生したりして、
けっして無駄なことばかりとは言えませんね。
前回は2年前に同所で講演を行っていまして、
メンバーは地元の工務店ビルダーのみなさん。
そんなことで、すっかりお馴染みのみなさんが相手でした。
講演内容は前回とはまったく違うのですが、
違う角度からのアプローチを心がけてみましたが、さて。
でもまぁ、講演後の会食では
すっかりお馴染みのみなさんとの楽しい会食。
いろいろと質問やら、意見交換も出来て有意義に過ごすことが出来ました。
こういう機会を作っていただいた東北電力さんに感謝。
しかし、わたしのブログをみなさん丹念に読んでいただいていることを知りました(汗)。
さらに北海道版で取り上げている住宅なども
よく見ていただいているようです。
うれしいと同時に、やや身の引き締まる思い。
って、そのままダイエットになればいいのですが(笑)・・・。

きのうは函館からの途中下車で八戸で宿泊。
写真は八戸の新幹線プラットフォームです。
朝、若干の時間があったので路線バスで
ホテルから八戸新幹線駅まで5kmほどの旅。
こういう普通に流れている時間に身を置くというのも楽しい。
どうしても出張に出ると、スピード優先の旅程になってしまいますが、
そうすると時間感覚が、一般生活とずれてくる。
こんなふうな、とは言っても30分ほどですが
やや寄り道的な時間消費も一時のゆとりを呼び覚ましてくれます。

今回の出張も長期になるのですが、
これで前半戦が終了と言うところ。
これから、中部名古屋から、引き返してきて関東と、
住宅取材が続く日程です。
さて、今年の出張の最後の総決算のような旅程であります。
がんばるぞ、と。


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函館山

2008年12月04日 05時46分16秒 | Weblog



きのう、おとといと函館で建築事業者団体の会合。
北海道内の工務店グループ・アース21の例会。
で、今回は、地元道南地域の地域工務店グループ・eハウジングとのジョイント。
こちらも地域の中で、地元密着を掲げて
さまざまな動きを展開しているグループです。
地元の5社で住宅用地を共同仕入れして造成し
自分たちの販売できる用地を協同で開発したりしています。
って、簡単なことのように言いますが、
これがまぁ、至難の業。
それぞれが独立自営の会社なので、ここまで歩調を合わせるというのは難しい。
全国的にもたいへん珍しい事例なのではないでしょうか?
聞くと、銀行を1社に絞って交渉して、
連帯保証なしで資金を借り入れ、確保できたと言うこと。
お互いへの信頼関係がなければとても出来ない相談です。
で、このようなことが可能になったので、
その土地からは利益を上げる必要がない、
自分たちは住宅を造って利益を得る会社、ということで
たいへん格安に用地を販売して、その分、住宅に費用を回せるようにしています。
言うは易く、行うは難し、というのがまさに感じられること。
こういう姿勢って、やはり必ず見ている消費者がいると思います。
ポリシーを明確にして、ユーザーに訴求することで
必ず大きなメリットが生み出されると思います。

っていうような会合だったのですが、
久しぶりに函館。
写真の「臥牛山」とも呼ばれる函館山であります。
明治の頃に函館が、日本が世界に対して開港した港町のなかで
驚くほどの天然の良港と言われたのは、
この山が穏和な港を守っている様子を称えた評価だったのです。
こんな大自然のもたらしてくれた良港を持ちながら、
それを活用せず、ひたすらアイヌからの攻撃を避けるように
要塞堅固だけれど、不便この上ない松前にしがみついていた松前藩が
北海道の自然な経済発展をどれだけ妨げたか、計り知れませんね。
松前藩が、維新の頃の長州や薩摩ほどの経済振興型の藩経営をしていれば、
北海道の発展は、まったく違った様相で展開したのは間違いありません。
そんな歴史のなかの山ですが、
まことに牛が寝ているがごとくの
なだらかでやさしい姿は、いつ見ても楽しいです。
漁り火の中の夜景で見るのもいいですが、
のどかな日射しの中で見るのも格別。
好きです、函館。



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碍子配線工事ふたたび

2008年12月03日 09時24分11秒 | Weblog



きのう発表させていただいた
「北のくらしデザインセンター」。会場になる
わが社2階のオープンスペースの改装では
大量の展示パネルの表示効果を高めるために
照明を追加したいと考えました。
ところが、何回かご紹介していると思いますが、
この展示スペース、実は「オール電化」のイメージ訴求のために
電気配線を露出させ、碍子を利用しているのです。
「碍子」っていっても、若いみなさんはわからないでしょうね(笑)。
電気って、出来ている家に後から通るという
そういう時代もあったのですね、これが。
で、そうするとあらかじめ壁の中に隠して配線するということが出来ない。
なので、やむなく、全部配線を室内に露出させて
電気を必要な場所に通らせたと言うことなんです。
なので、電気会社ではこのような露出配線技術が習得必須だった。
そういう技術の復権、というか、再生を考えてみた次第。

で、久しぶりにくだんの電気工事屋さんに連絡したら、
当時、「もうこういう工事を出来るのはこの人くらい・・・」
と紹介された職人さんはとうに引退している。
なんですが、わが社の工事がきっかけで何軒か、こういう仕事もあったようで
まだ手がけられる職人さんが存在していたのですね。
ふたたび探し出してきてくれて、
ごらんのような鮮やかな手仕事を披露していただけた次第なのです。
今回は壁面と窓面側上部に電球色蛍光管を設置するのですが、
スィッチは集中1箇所にするので、
このように碍子による配線工事が延々と行われました。
配線を「見せる」となると、
電気工事職人さんも、やはり背筋がきりっとして頼もしそうな手さばきぶり。
ただ、どうしてもこんがらがりそうになるのだそうで、
途中何度か「えぇ~~~っと・・・」という声が。
でもまぁ、めでたく完成いたしまして、
スィッチオンさせたら、今度は蛍光管、白色を持ってきたということで、
ありゃりゃ、ということに・・・。
後日、管は電球色のものに入れ替えていただけることになりました。
たいへん楽しい工事でした、ありがとうございます。
こういう工事で、お待ちしていますので
ぜひ、「北のくらしデザインセンター」ご利用ください。
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