きのう発表させていただいた
「北のくらしデザインセンター」。会場になる
わが社2階のオープンスペースの改装では
大量の展示パネルの表示効果を高めるために
照明を追加したいと考えました。
ところが、何回かご紹介していると思いますが、
この展示スペース、実は「オール電化」のイメージ訴求のために
電気配線を露出させ、碍子を利用しているのです。
「碍子」っていっても、若いみなさんはわからないでしょうね(笑)。
電気って、出来ている家に後から通るという
そういう時代もあったのですね、これが。
で、そうするとあらかじめ壁の中に隠して配線するということが出来ない。
なので、やむなく、全部配線を室内に露出させて
電気を必要な場所に通らせたと言うことなんです。
なので、電気会社ではこのような露出配線技術が習得必須だった。
そういう技術の復権、というか、再生を考えてみた次第。
で、久しぶりにくだんの電気工事屋さんに連絡したら、
当時、「もうこういう工事を出来るのはこの人くらい・・・」
と紹介された職人さんはとうに引退している。
なんですが、わが社の工事がきっかけで何軒か、こういう仕事もあったようで
まだ手がけられる職人さんが存在していたのですね。
ふたたび探し出してきてくれて、
ごらんのような鮮やかな手仕事を披露していただけた次第なのです。
今回は壁面と窓面側上部に電球色蛍光管を設置するのですが、
スィッチは集中1箇所にするので、
このように碍子による配線工事が延々と行われました。
配線を「見せる」となると、
電気工事職人さんも、やはり背筋がきりっとして頼もしそうな手さばきぶり。
ただ、どうしてもこんがらがりそうになるのだそうで、
途中何度か「えぇ~~~っと・・・」という声が。
でもまぁ、めでたく完成いたしまして、
スィッチオンさせたら、今度は蛍光管、白色を持ってきたということで、
ありゃりゃ、ということに・・・。
後日、管は電球色のものに入れ替えていただけることになりました。
たいへん楽しい工事でした、ありがとうございます。
こういう工事で、お待ちしていますので
ぜひ、「北のくらしデザインセンター」ご利用ください。
北のくらしデザインセンター