2019年3月14日(木)
「ご当地お魚図鑑めぐり」第5回は秋田県。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/6e/0fec38554123396ee038caecec388024.png)
出版年の古い方から4冊紹介するけど、筆者はすべて同人物。
採集はさておいても、撮影・執筆はまさに孤軍奮闘で生まれた本たちなのである。
『秋田の淡水魚』(杉山 秀樹著 秋田魁新報社 1985)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/79/fad748159e3928133c8c975b68feb52e.jpg)
ほぼ自分で採取したおよそ80種類をきれいな生態写真で紹介した優れもの。
淡水魚のうち、クニマスやゼニタナゴなど絶滅種・希少種にページをさき
周縁魚類は後方にまとめてるのも分かりやすくていい。
秋田県の淡水魚類相の特徴が解説にあり、これまた実におもしろい。
筆者は学生時からずっと『淡水魚類界の巨人 中村守純氏』に師事し、活動をし続けてる。
実にうらやましくなる一方、一人で続け、まとめる根気・執念には敬意しかない。
実にすごい。
『淡水魚あきた読本』(杉山 秀樹著 無明舎出版 1997)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/a2/287b8fc1523a29e43d140643d3031ee8.jpg)
前書後の知見や現状を詳しくまとめたもの。
紙質を抑え、希少魚以外はすべて白黒印刷。
生態系・生息環境と、図鑑からさらに一歩踏み込んでるのも読みごたえがある。
より多くの人に手にとってもらえる低価格を目指してるのもいい。
『田沢湖まぼろしの魚 クニマス百科』(杉山 秀樹著 秋田魁新報社 2000)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/75/fc4c5991b4b45682830de53c9c953d0b.jpg)
秋田県の田沢湖にだけ生息してた固有種クニマス1種にしぼった1冊。
この魚の特徴や習性などだけでなく
生息当時の歴史から絶滅にいたるまでの経緯が、実に詳しく書かれてる。
種の保存のための情熱は、執念と言ってもいいくらいすごい。
2010年、おさかなくんや京都大学研究チームの調査で
移植先の山梨県の西湖で生息が確認されて、本当によかった。
『クニマス・ハタハタ 秋田の魚100』(杉山 秀樹著 東北出版企画 2013)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/9a/3d70af0e4a2659017be9b4071e116ed9.jpg)
お~っ! 今度は海水魚にも手を出されましたね。
地元が誇る魚たち、地元に愛されてる魚たちを生息域別にまとめてる。
調理・食味なども書き加えてて、肩の力をぬいて読めるようにしてる。
お魚好きでなくても十分楽しめるおすすめ本。
淡水魚に限らず、特有の生き物たちを守ろうとする活動と、その証となる書物は、地元だけでなく国の誇り。
そんな苦労をしょって頑張ってる人たちの姿が好きだ。
だから、ついつい価格を無視して買い込んでしまうのかもしれない。
お城なんかの歴史的建造物の保存と希少生物の保存、少なくとも同じくらい価値があると思うけどなあ。
建造物は修復できるけど、生き物は絶滅すると二度と元には戻らんもん。
「ご当地お魚図鑑めぐり」第5回は秋田県。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/25/6e/0fec38554123396ee038caecec388024.png)
出版年の古い方から4冊紹介するけど、筆者はすべて同人物。
採集はさておいても、撮影・執筆はまさに孤軍奮闘で生まれた本たちなのである。
『秋田の淡水魚』(杉山 秀樹著 秋田魁新報社 1985)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7f/79/fad748159e3928133c8c975b68feb52e.jpg)
ほぼ自分で採取したおよそ80種類をきれいな生態写真で紹介した優れもの。
淡水魚のうち、クニマスやゼニタナゴなど絶滅種・希少種にページをさき
周縁魚類は後方にまとめてるのも分かりやすくていい。
秋田県の淡水魚類相の特徴が解説にあり、これまた実におもしろい。
筆者は学生時からずっと『淡水魚類界の巨人 中村守純氏』に師事し、活動をし続けてる。
実にうらやましくなる一方、一人で続け、まとめる根気・執念には敬意しかない。
実にすごい。
『淡水魚あきた読本』(杉山 秀樹著 無明舎出版 1997)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/12/a2/287b8fc1523a29e43d140643d3031ee8.jpg)
前書後の知見や現状を詳しくまとめたもの。
紙質を抑え、希少魚以外はすべて白黒印刷。
生態系・生息環境と、図鑑からさらに一歩踏み込んでるのも読みごたえがある。
より多くの人に手にとってもらえる低価格を目指してるのもいい。
『田沢湖まぼろしの魚 クニマス百科』(杉山 秀樹著 秋田魁新報社 2000)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/57/75/fc4c5991b4b45682830de53c9c953d0b.jpg)
秋田県の田沢湖にだけ生息してた固有種クニマス1種にしぼった1冊。
この魚の特徴や習性などだけでなく
生息当時の歴史から絶滅にいたるまでの経緯が、実に詳しく書かれてる。
種の保存のための情熱は、執念と言ってもいいくらいすごい。
2010年、おさかなくんや京都大学研究チームの調査で
移植先の山梨県の西湖で生息が確認されて、本当によかった。
『クニマス・ハタハタ 秋田の魚100』(杉山 秀樹著 東北出版企画 2013)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/27/9a/3d70af0e4a2659017be9b4071e116ed9.jpg)
お~っ! 今度は海水魚にも手を出されましたね。
地元が誇る魚たち、地元に愛されてる魚たちを生息域別にまとめてる。
調理・食味なども書き加えてて、肩の力をぬいて読めるようにしてる。
お魚好きでなくても十分楽しめるおすすめ本。
淡水魚に限らず、特有の生き物たちを守ろうとする活動と、その証となる書物は、地元だけでなく国の誇り。
そんな苦労をしょって頑張ってる人たちの姿が好きだ。
だから、ついつい価格を無視して買い込んでしまうのかもしれない。
お城なんかの歴史的建造物の保存と希少生物の保存、少なくとも同じくらい価値があると思うけどなあ。
建造物は修復できるけど、生き物は絶滅すると二度と元には戻らんもん。