リコの文芸サロン

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いのちを詠う

2020-06-22 | 奇貨譚

外出自粛でリコの歌会も休止に成っていますので、今迄に詠んだ歌を見返して先週は河野裕子さんをアップしました。今週はご主人の永田和宏先生をアップします。

河野裕子さんはコスモスの花が好きで自宅の庭にも植えていらしたそうです。

私は歌人の河野裕子さんの短歌が好きで彼女の歌に注目していましたが、2010年8月にお亡くなりに成りました。享年64。その後、ご主人の永田和宏先生のご様子が気に成っていましたところ、2018年1月にNHKの「いのちを詠う」の番組で自宅に語る永田先生のご様子を拝見することが出来ました。その番組を観た感想を歌にしました。香炉の灰を紅里ちゃんと焚き火をして自ら作られました。

永田先生の素顔 涼風  

〇NHK「いのちを詠う」の番組に永田和宏の素顔を知りぬ

〇昨秋の全国大会講師なれば気に掛かりたりその歌心

 平成29年10月の大阪でのあけび歌会全国大会の講師として「歌の力」と題して永田先生は講演をしてくださいました。

〇詠草の良し悪し迷ふ時あらば河野裕子を永田は信ず

〇喧嘩して口きかぬ日々続けども歌の批評は机に置きしか

〇錯乱を「壊れたわたし」と詠む妻を「泣くより無くて」夫は抱きしむ  

〇裕子はや己が狂気を自覚して歌を詠みしよ永田の目には

〇再発を受け入れ裕子は祈りしか寂光院に五色紐を握る

〇十年の闘病ゆへかお二人は他人行儀な言葉を交はす

〇枕辺に録音しつつ書き取れり十首の歌を死の前日に

〇妻のため長生きせむと自炊する永田の素顔を画面はうつす

〇女の孫と落ち葉を焚きて作りをり妻に手向くる香炉の灰を

〇三歳の紅里(あかり)を知らぬ妻なれば妻の分まで女孫を愛でむ



(2018年8月13日のブログを再掲載します。 )



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