ロビンソン本を読む

本とデザイン。読んだ本、読んでいない本、素敵なデザインの本。

ミナの物語

2018-10-05 19:15:08 | 読書
デイヴィッド・アーモンド『ミナの物語』




 デイヴィッド・アーモンドの日本語訳は、東京創元社と河出書房新社から出版されている。
 どちらも四六版ながら、並製と上製なので、別の作家の本のようだ。

 それぞれの出版社が、デイヴィッド・アーモンドの世界を、異なる方法で形にしている。
 どちらも、伝えにくい小説の雰囲気をうまく表していて、表紙をちらりと見るだけで、デイヴィッド・アーモンドの本だとわかる気がする。

 『ミナの物語』は東京創元社の本で、タイトル周りは既刊の本と統一されているのだが、全体の様子が少し違う。

 読み始めると、服装どころか、性格まで変わってしまった人のようにとっつきにくさがある。
 けれども、読み終えてみると、底流に流れる悲しみが、デイヴィッド・アーモンドだったと気づく。

 挿画はたなかみか氏、装丁は柳川貴代氏。(2013)



東京創元社の本たち





河出書房新社の本たち

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