外山滋比古『日本語の作法』
「先生、その話まえにも聞きました」
無邪気にそんなことが言えるのは、子どものときだけだろう。
大人になり、カルチャースクールで詩吟を習っているとする。
齢八十の先生は優しいおじいちゃんで、話も面白い。
でも、何度も同じ話題が出てきて、そのことを先生自身は気づいていない様子。
受講生たちはみな大人なので、初めて聞くようなふりをしてあげる。
『日本語の作法』を読んでいると、そんな気分になる。
装丁と本文組の柔らかさは、なんとも心地いい。
中見出しの文字も、ひとつひとつ加工してある。
既存のフォントをいじっているようだけど、ときおり手書きのようにも見える。
しかし、いまはデザインの変わってしまった文庫本しかないようで、ちょっと残念。
デザインはchutte。(2014)
ひとつひとつの中見出しを、このように組んでいくのは、きっと大変な作業
万年筆のインクのような、微妙なグラデーション
「先生、その話まえにも聞きました」
無邪気にそんなことが言えるのは、子どものときだけだろう。
大人になり、カルチャースクールで詩吟を習っているとする。
齢八十の先生は優しいおじいちゃんで、話も面白い。
でも、何度も同じ話題が出てきて、そのことを先生自身は気づいていない様子。
受講生たちはみな大人なので、初めて聞くようなふりをしてあげる。
『日本語の作法』を読んでいると、そんな気分になる。
装丁と本文組の柔らかさは、なんとも心地いい。
中見出しの文字も、ひとつひとつ加工してある。
既存のフォントをいじっているようだけど、ときおり手書きのようにも見える。
しかし、いまはデザインの変わってしまった文庫本しかないようで、ちょっと残念。
デザインはchutte。(2014)
ひとつひとつの中見出しを、このように組んでいくのは、きっと大変な作業
万年筆のインクのような、微妙なグラデーション
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