藤原てい『旅路』
表紙には、茶褐色に変色した轍の写真。
緩く曲がりながら伸びていく道の先に、小さく写る女性の姿。
そこから浮かぶイメージは、むかしの話、苦労を重ねた半生、振り返る余裕の生まれた幸せな現在。
その程度のことしか想像できない。
ところが、230ページほどの薄い文庫本には、壮絶な体験が綴られていた。
敗戦後、満州から引き揚げる際の、混乱した状況。
命からがらとは、このことを言うのだろう。
月並みな感想だが、いまこの瞬間生きていることに感謝しつつ、できることは精一杯やろうと思う。
カバーデザインは山影麻奈氏。(2018)
表紙には、茶褐色に変色した轍の写真。
緩く曲がりながら伸びていく道の先に、小さく写る女性の姿。
そこから浮かぶイメージは、むかしの話、苦労を重ねた半生、振り返る余裕の生まれた幸せな現在。
その程度のことしか想像できない。
ところが、230ページほどの薄い文庫本には、壮絶な体験が綴られていた。
敗戦後、満州から引き揚げる際の、混乱した状況。
命からがらとは、このことを言うのだろう。
月並みな感想だが、いまこの瞬間生きていることに感謝しつつ、できることは精一杯やろうと思う。
カバーデザインは山影麻奈氏。(2018)
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