アンドリュー・カウフマン『奇妙という名の五人兄妹』
書店でターコイズブルーの表紙を見たとき、『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』の著者の最新作だとわかった。
ところが、2冊を並べてみると、似ているようで似ていない。
タイトルの書体が違うし、加工のしかたも異なる。
前作『銀行強盗~』よりはるかに、タイトル文字を壊し、遊んでいる。
同じなのは、使用している紙くらいなもの。
それなのに、こうも印象が近くなるとは。
もしも何も印刷しないで、同じ紙で刷り色だけを変えていったら、同一シリーズの本と認識されるのだろうか。
「奇妙な」という名前は、書類のちょっとした間違いからで、元からいわくつきな一族だったわけではない。
そのちょっとした感は、兄妹たちが持つ不思議な力、祖母の魔女的な雰囲気、死んだ父の影を追いかけることなどにまとわりついてきて、歯切れの悪さがある。
次回作に期待したいところ。
表紙の色にも期待。
装丁は森田恭行氏。(2016)
カバーを外した状態
カバーのタイトル文字の変化
2冊を並べてみる
書店でターコイズブルーの表紙を見たとき、『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』の著者の最新作だとわかった。
ところが、2冊を並べてみると、似ているようで似ていない。
タイトルの書体が違うし、加工のしかたも異なる。
前作『銀行強盗~』よりはるかに、タイトル文字を壊し、遊んでいる。
同じなのは、使用している紙くらいなもの。
それなのに、こうも印象が近くなるとは。
もしも何も印刷しないで、同じ紙で刷り色だけを変えていったら、同一シリーズの本と認識されるのだろうか。
「奇妙な」という名前は、書類のちょっとした間違いからで、元からいわくつきな一族だったわけではない。
そのちょっとした感は、兄妹たちが持つ不思議な力、祖母の魔女的な雰囲気、死んだ父の影を追いかけることなどにまとわりついてきて、歯切れの悪さがある。
次回作に期待したいところ。
表紙の色にも期待。
装丁は森田恭行氏。(2016)
カバーを外した状態
カバーのタイトル文字の変化
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