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奇妙という名の五人兄妹

2018-10-12 19:10:03 | 読書
アンドリュー・カウフマン『奇妙という名の五人兄妹』





 書店でターコイズブルーの表紙を見たとき、『銀行強盗にあって妻が縮んでしまった事件』の著者の最新作だとわかった。

 ところが、2冊を並べてみると、似ているようで似ていない。

 タイトルの書体が違うし、加工のしかたも異なる。
 前作『銀行強盗~』よりはるかに、タイトル文字を壊し、遊んでいる。
 同じなのは、使用している紙くらいなもの。
 それなのに、こうも印象が近くなるとは。
 もしも何も印刷しないで、同じ紙で刷り色だけを変えていったら、同一シリーズの本と認識されるのだろうか。
 
 「奇妙な」という名前は、書類のちょっとした間違いからで、元からいわくつきな一族だったわけではない。
 そのちょっとした感は、兄妹たちが持つ不思議な力、祖母の魔女的な雰囲気、死んだ父の影を追いかけることなどにまとわりついてきて、歯切れの悪さがある。

 次回作に期待したいところ。
 表紙の色にも期待。

 装丁は森田恭行氏。(2016)


カバーを外した状態





カバーのタイトル文字の変化





2冊を並べてみる





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