ロビンソン本を読む

本とデザイン。読んだ本、読んでいない本、素敵なデザインの本。

生成不純文学

2019-02-04 19:26:45 | 読書
木下古栗『生成不純文学』





 サイン本と書かれ、ビニールに包まれた本を購入した。

 見返しに、マジックで描かれた栗のイラスト。

 大きな目と突き出した口が加わり顔になっている。

 その下にシャチハタで「古木」と「栗下」が2組押されていて、横に読むと「古栗」「木下」になる。

 ふざけたサインだなあと思いつつも、著者の素顔がほんの少し見えた気もした。


 この作家の小説には翻弄される。

 口からでまかせ、大ぼら吹きの、いい加減な野郎なのに、いっしょにいると楽しい。そんな気分とでもいうか。

 表紙は、とてもおとなしく、きれいだ。

 タイトル、著書名は明朝で、中央に小さくシロクマの写真。

 この作家のことを知らなければ、「文学」というタイトルから、きわめて「普通」の小説を想像するだろう。

 それで、なぜシロクマなのか。

 いろいろ考えた。

 地球の温暖化と関係ある?


 装丁は坂川栄治氏+鳴田小夜子氏。(2017)








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