ジョゼフ・オニール『ネザーランド』
この本の帯は、つい外してみたくなる。
表紙に描かれた、ハドソン川越しに眺めるニューヨーク、マンハッタンの遠景が、この本を手に取るきっかけとなった。
装画はクサナギシンペイ氏。装丁はハヤカワ・デザイン。
表紙の半分以上が薄曇りの空で、タイトルがその低い位置に、細い明朝で慎ましく入っている。
希望を言うならば、日本語のタイトルを取ってしまって、緑の川に小さく入っている英語のタイトルだけでもいい。
街を遠くから眺めるというのは、作中のオランダ人の心を表しているようだ。
ニューヨークに完全には馴染めない、妻との間がうまくいっていない、不安定な感じ。
さまざまな記憶が錯綜して語られるので、前後関係を一瞬見失う。
そういう空気感が、表紙と一体になっている。(2011)
この本の帯は、つい外してみたくなる。
表紙に描かれた、ハドソン川越しに眺めるニューヨーク、マンハッタンの遠景が、この本を手に取るきっかけとなった。
装画はクサナギシンペイ氏。装丁はハヤカワ・デザイン。
表紙の半分以上が薄曇りの空で、タイトルがその低い位置に、細い明朝で慎ましく入っている。
希望を言うならば、日本語のタイトルを取ってしまって、緑の川に小さく入っている英語のタイトルだけでもいい。
街を遠くから眺めるというのは、作中のオランダ人の心を表しているようだ。
ニューヨークに完全には馴染めない、妻との間がうまくいっていない、不安定な感じ。
さまざまな記憶が錯綜して語られるので、前後関係を一瞬見失う。
そういう空気感が、表紙と一体になっている。(2011)
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