「れいわ新選組」山本太郎 街頭演説会 東京・JR秋葉原駅電気街口前
大メディアが黙殺する「倉敷民商弾圧事件」の“異常”さ
「倉敷民主商工会」(岡山県倉敷市)の事務局長である小原淳、事務局員の須増和悦、禰屋町子3氏が税理士法違反などの容疑で次々に逮捕・起訴されたのは、2014年の1月から3月にかけてのことである。税理士資格がないのに会員企業の確定申告書類を作成し、または脱税を手助けしたと決めつけられた。3人は、会員企業が集計した数字を入力したり、計算ソフトで正確な税額を出しただけで税理士業務など行っていないし、そもそも脱税の事実自体が存在しなかったとして、無罪を主張した。だが、小原、須増の両氏は昨年6月に最高裁で有罪が確定。禰屋氏については控訴審が1審の有罪判決を破棄して差し戻すという異例の展開を見せているが、弁護団は楽観していない。
彼らはおそらく冤罪だ。脱税事件の立件には「たまり」が欠かせない。庭に隠されていた裏金とか、プールされた土地や株式などといった“動かぬ証拠”のことだが、国税局の査察官は法廷で、この事件に「たまり」はない、と証言している。税理士ではない職員がむしろ日常的に申告書類の作成に携わっている青色申告会が刑事責任を問われないのはなぜか。徴税当局と協力協定を結んでいるからではないのか。もともと日本の税理士制度は、グローバルスタンダードに程遠かった。だから税理士たちは、新憲法下にあっても、戦前戦中の税務代理士制度を引き継いだまま、“徴税権力の下請け”としての役割を色濃くさせている。戦後の重税反対運動を母体に旗揚げされた民商は、したがって目の敵にされてきた。現在は全国に600組織、18万人会員。納税者の権利擁護を掲げて、自主記帳、自主計算、自主申告を勧める彼らには、税理士業務の代行など、基本理念と相いれない行為なのだ。彼ら3人を逮捕し、取り調べたのは、なぜか岡山県警の公安部だった。勾留期間も禰屋氏が428日間、他の2人は184日間。あのカルロス・ゴーン氏は2カ月でも国際的な関心を集めたが、倉敷民商事件はマスコミにも黙殺されたまま。逮捕や起訴が消費税率8%への引き上げ直前に行われたタイミングにも注目されたい。民商は消費税の不公平きわまりない本質を批判し、増税に強く反対している、代表的な団体なのである。
円空仏、中から阿弥陀像 羽島の中観音堂、母親思い供養仏か
十一面観音像(奥)の開封に立ち会った浅野薫さん(左)と加藤奨さん=岐阜県羽島市の中観音堂で
https://www.chunichi.co.jp/s/article/2019050890085518.html
生涯で12万体の仏像を彫ったとされる江戸時代の僧・円空(1632~95年)。生誕の地と伝わる岐阜県羽島市の中観音堂で昨年末、本尊の十一面観音像の背面にある木ぶたを関係者らが初めて開封したところ、胎内から阿弥陀(あみだ)如来像などが見つかった。「母親思い」とされる円空が約350年前、母の供養のために入れたとみられている。(長崎高大)十一面観音像は、円空が北海道、東北の旅を終えた40歳ごろ、大洪水で非業の死を遂げた母親の鎮魂のため、33回忌に合わせて彫ったと伝わる。木曽ヒノキが使われ、高さ222センチ。右胸の背面に10センチ四方のくりぬきがあり、木ぶたでふさがれていた。長年、開封は厳禁とされ、中に何が入っているのかは地元でも謎だった。だが、観音像の制作時期を巡って昨年11月に研究者から「円空が旅に出る前ではないか」と異論が出たのを機に、観音堂を管理する円空上人遺跡顕彰会(同市)が「何かヒントが見つかるのでは」と開封を決断した。発見されたのは、円空が彫ったとみられる阿弥陀如来像(高さ約5センチ)や、母親の形見と思われる鏡(直径約8センチ)。他に寛永通宝と大観通宝が各1枚、筆、水晶、舎利の代わりとみられる石、「圓(円)空」と書かれた起請文も、一緒に和紙にくるまれていた。開封に踏み切った顕彰会の元会長、加藤奨(すすむ)さん(73)は「開けた瞬間はやっぱりか、と思った。円空は大変な母親思いと伝わり、供養のための何かが入っていると考えていた」と語る。円空仏の研究者らでつくる「円空学会」の顧問で、開封に立ち会った長谷川公茂さん(85)=愛知県一宮市=は「母親の供養のため、円空が入れたと考えるのが自然だ。形見の鏡を入れていることからも、十一面観音像に込めた思いの強さが伝わる」と指摘。制作時期は、定説の通りと見る。観音堂の運営は現在、300円の入館料とわずかなグッズ販売が収入源で、近年は赤字が続く。顕彰会は今回見つかった阿弥陀如来像などの一般公開を6月、期間限定で予定している。顕彰会会長の浅野薫さん(71)は「開封により多くの人に関心を持ってもらうことも大事だ」と話す。十一面観音像は、岐阜県と羽島市の重要文化財にも指定。市生涯学習課の担当者は「信仰上は開けない方がいいのだろうが、学術上は開けないとわからないこともある」と指摘。阿弥陀如来像などが納められた時期の特定には、さらに詳細な検証が必要だと話している。<円空> 「円空仏」と呼ばれる独特の木彫りの仏像を彫ったことで知られる。江戸時代の初期に各地を歩き、作品を残した。全国で約5300体の円空仏が見つかっており、うち愛知県で約3000体、岐阜県では約1000体。出生地は岐阜県羽島市のほか、同県郡上市など諸説ある。作風は初期は彫りが浅く、中期は荒々しくて力強い。後期は簡素化が目立つ。(中日新聞)
「オール沖縄」タカラ氏擁立
参院選挙区 新基地ノーの民意何度でも
沖縄県名護市辺野古の米軍新基地建設に反対する「オール沖縄」の立場で、7月の参院選の沖縄選挙区に出馬する意向を示していた元琉球大法科大学院教授で憲法学者のタカラ鉄美氏(65)と、オール沖縄の政党・会派、諸団体は7日、那覇市内で記者会見を開き、タカラ氏をオール沖縄の予定候補として支援することを発表しました。(関連記事)
オール沖縄勢力は、同新基地建設断念や米軍普天間基地(同県宜野湾市)の閉鎖・撤去などを求める「建白書」の実現を目指し、オール沖縄を貫く立場で、玉城デニー県政を国政から支える人物と確認し、タカラ氏への支援を決めました。会見にはデニー知事、タカラ氏にバトンを託す糸数慶子参院議員も出席。糸数氏は、タカラ氏について「新基地建設に心から反対の気持ちを持っている」と語り、「平和の一議席こそ、タカラさんにバトンタッチするべきもの」と強調しました。デニー知事は「平和の一議席は、尊厳の一議席と呼びたいくらい非常に重たい県民の思いが込められている。尊厳の議席を、しっかり守り、勝ち取ろう」と訴えました。タカラ氏は冒頭、争点は辺野古新基地問題だと述べ、「県民の意思は辺野古(新基地)阻止だとはっきりしている」と訴えました。新基地建設を強行する安倍政権に何度でも民意を示すことの意義を強調し、憲法改悪に反対する姿勢も示し、支援を呼びかけました。経済界を代表して建設会社・照正組会長の照屋義実氏、日本共産党の赤嶺政賢衆院議員などの国会議員らが同席しました。
赤旗2019年5月8日(水)
- 「オール沖縄」タカラ氏擁立/参院選挙区 新基地ノーの民意何度でも
- 核兵器ない世界へ進もう/2019国民平和大行進スタート
- 日朝平壌宣言に基づき外交努力を/小池書記局長が強調
- 共謀罪・秘密法廃止に/市民らが国会前行動 野党議員参加
- 認可外お墨付き批判/参院委 保育「無償化」で参考人/田村議員が質問
- 障害者活躍の職場に/衆院委 改正法案めぐり参考人/高橋議員が質問
- 12日に6中総を開催
- 沖縄の民意 参院選でも/タカラ氏・「オール沖縄」の会見 発言要旨
- 辺野古新基地 自作自演/推進チーム出向で埋め立て強行/国交省→防衛省22人
- 足立から安倍政治ストップを 東京/区長・区議選 小池書記局長訴え
- 外国人児童生徒実情は/愛知・知立 本村議員ら学校調査
- 官邸の質問制限を検証/沖縄民意無視を批判 法政大で報道フォーラム
- ガザ武力衝突の停戦合意/イスラエルとパレスチナ武装勢力/双方の合計死傷者300人以上