2年前の今日、最寄駅の2つ前のホームに電車がスーッと
滑らかに着いたと同時に左右にユラユラ揺れ始めました。
それは風にあおられているような感じだったので
強風かな、と思っていると 緊迫した声で高校生が
「地震だ!」と叫び、「えっ?」と思った瞬間、
電車は倒れんばかりの勢いで益々大きく揺れました。
ホームに目をやると男性が必死で鉄柱にしがみつき時計も
コードのようなものも異常なくらいに揺れていました。
「恐い・・・・でもこんな所で死にたくはない。こっちは
ホームだから(電車が)倒れるとしたら
此方側に倒れるから、ここに居たら押し潰され
ガラスで身体がやられてしまうから、
倒れる瞬間は反対側のつり革をつかもう・・・」など
体験したこともない大きな揺れと恐怖の中で
そんなことも考えていました。長い揺れは続き、
余震もありました。揺れが収まってから5分以上経っても、
扉をあけてくれません。早くここから出たい。
一体何が起きたんだろう・・・・・。
そんな時 アナウンスが流れました。
漸く外に出ると駅は沢山の人でごった返していました。
バス乗り場もタクシー乗り場も今まで見たことも無い
長蛇の列。私はかかとの高い靴を履いていましたが、
最寄駅までの十数kmを歩くことにしました。
学生時代、行事の一環として大雄山から
42.195kmをナイトハイクしたことはありましたが、
数十年経っていることや、方向音痴なので
不安はありましたが、近くの交番に入りお巡りさんに
道順を聞いて、家で待つ猫を思いながら
ひたすら歩きました。(途中小走りで)
最寄駅に着いた時、外は既に暗くなり、安心したのか
駅にとめていた自転車に乗っている途中、
足がつってしまいましたが、それでも途中休みながら
帰り着きました。猫も無事でした。
昨日 各局で2年前の哀しい出来事を
風化させないようにドキュメンタリーが放送されていました。
東北地方の皆様のお気持ちを思うと胸が苦しくなります。
皆様のお心が少しでも安らぐ日が訪れますようにと
陰ながらそっとお祈り致します。