イタリアの風に吹かれて ~con te partiro~

前世(かこ)から未来(いま)へと紡がれし時の記憶
あなたと交わした約束の欠片を辿る遥かなる愛しき旅

転じる

2013年04月08日 23時55分34秒 | 

003

 身長のわりに足が小さいことも少し影響しているのか、
      (靴のサイズは22.5cmか23cmです)
      思い返すと 20代初頭、お勤めし始め 
ヒールを履く様になってからチョコチョコ転ぶ様になりました。
          (そして時々派手に

会社帰り 駅の階段を登りきる寸前で、ヒールを踏み外し
スタントマンさながらの派手な転びっぷりに見知らぬ人達も
 慌てて「大丈夫ですか?」とかけ寄って下さったり、
  職場のフロア中央でFAXを送信している最中、
  まるで漫画の世界(?)のように 目の前にあった
  バナナの皮を知らずに踏んでしまったかの如く、
 何故か?足がツルンと滑り、物凄い大きな音を立てて
  仰向けの大の字状態でフロアにスッテンコロリン
  (大人になって大の字状態で転んじゃうなんて、 
 ドヒャア~でした。) 心配してくれる同僚もいれば
 耳元で「○○さん、今転ばせたら世界一だね」なんて
  オッチョコチョイの私を知っている方はユーモアたっぷりに
     微笑みながらおっしゃったり、その時は、
本当に恥ずかしいことに FAXをしていた私の後方に
 部長が立ってらしたようで、100人以上がデスクで
       仕事をしている部内フロアで
大の字に転んでしまったこと自体、顔から火が出る程
 恥ずかしかったので何事もなく 静かに立ち上がり
       その場を去ろうとしたのですが、
       そうさせては貰えませんでした。
         部長が物凄い大きな声で
 「なになに、○○さん貧血か?大丈夫か?」と仰られ、
  その声に一斉に注目されてしまい トホホでした
 その後 化粧室へ行き暫くフロアに戻れませんでした。

   会社員時代の最も恥ずかしい想い出(?)は
     お茶当番の時に起こった悲劇です。
        (喜劇ともいう?(苦笑))

 部内の給湯器が その日たまたま調子が悪かった為、
   上の階の他の部の給湯器をお借りし、滞りなく
   大きな2つのやかんにお茶を煎れ、下の階の
自身のフロアに戻ろうと階段を2段程降りかけた時でした。
    そこにある筈の階段がなく、正確に言うと
 片方のヒールは階段を微妙に捉えておらず エッ?!と
  思った時 自身にこれから起ころうとしていることが
    分かりました。それは時間にして物凄い短い
 瞬間の判断でしたが、私はとっさに 熱い煎れたての
お茶の入ったやかんを階段を転げ落ちようとする直前

 意識的に自分の身体から思いきり放り投げるように
      手放しました。その時、第三者のように
   スローモーションで流れるその場面を見ていたような
      不思議な感じでした。やかんと私は
     ものすごい音を立てて転がり落ちました。
 その一部始終(派手な音も含めて)を、丁度出社し
 階段を上ってきた他の部の男性社員がご覧になり
    これはただ事ではないと思われたようで、
       物凄い大きな声で何度も何度も
 「大変です!! 誰か来てください。助けてあげて!
       女性が階段から落ちました」と叫び、
    それを聴きつけた部内の人達が大勢集まり
心配して下さり、男性も女性もモップで掃除をしてくれ、
まずは診療所(敷地内にあります)に行った方がいいと
  提案してくれましたが、やかんを手放したことで、
 少しお茶は身体にかかったものの火傷もしておらず
      擦り傷も大したことではなかったので、
 そして少し痛いなと感じたものの 普通に歩けたので
大袈裟にする事なく救急箱からバンドエイドを出して貼り
         そのまま仕事をしました。
 でも、もしあの時 やかんごと下に転がり落ちていたら
 色んな意味で状況は変わっていたかもしれません。

 暫くこういう派手な転びかたはしなかったのですが
 数日前の4月6日、自転車でカーブを曲がりかけた時 
    バランスを崩し、目の前に迫っていた塀に
    ハンドルを立て直す時間もなく 塀めがけて
   自転車ごとスライディングをしちゃいました
      ぶつかり 転ぶ瞬間、いつもと違い

  今回はまずい(大変な事になる)かもしれない、と
思いました。やはり物凄い音を立てて転んだのですが、

    とっさにハンドルを切り返そうとしたのか? 
 壁と正面衝突することはなく 壁にぶつかったものの、
   自転車ごとスライディングするように転びました。
   しかしハンドルとサドルの間に身体が挟まってしまい
   自力ですぐに立ち上がれず、少し痛いなぁ~と
  思っていた所、その近くで車を洗っていた男性が
ただならぬ音に驚かれ走り寄って下さり、真剣な顔で
大丈夫ですか?とかけより、助け起こして下さいました。
丁寧にお礼を申し上げた後、これから友人と会う事に
 なっていたので、自分では全身を見れなかったので 
 その方に、「すみません、これから人と会うのですが、
  洋服切れていたり血が出ていたりしませんか?」と
お尋ねした所「汚れてなく洋服もきれていませんよ。」と
  仰って下さいました。そのあと、友人と会った時、
   膝のあたりがヒリヒリしたので化粧室でみると、
    膝とすねの部分に擦り傷があり、膝からは
  血が出ていました。化粧室の鏡で全身見たですが、
あんなに派手に転んだのに確かに洋服も切れていなく

膝は擦り切れ血が出ていたのに何故かストッキングも
   切れていませんでした。実は今回、転ぶ瞬間、
  本当にまずいかもしれない、と思ったのですが
       転んだ時 思った程の衝撃はなく、
 いつものように何かにフワッとくるまれ守られたような
 感覚がありました。変なことを言うようですが、転ぶ時
  普通なら大変な事になっていてもおかしくないという
 状況でも 私の場合はいつもことなきを得るというか
  その瞬間 何かにフワッと包み込まれるかのような
          不思議な感覚があります。
   ことなきを得た時 毎回心の中で大いなる存在に
「今回も守って下さって有難うございます」と申し上げます。 

   ここ何年も スポーツから離れてしまっていますが
  運動神経がいいのか?(笑)瞬時に身体を守るような
 転び方をしているようにも 思います。受け身がうまい?

 転んだ時やはり色々打ったのでしょう、昨日あたりから、
     ひじや足などが少し痛くあざができています。
       おっちょこちょいなのでこれからはより
           気をつけたいと思います。

  転ぶことは 痛みも伴うので
願わくば避けたいことに
 変わりありませんが、それでも転んだ時に受ける衝撃で
      身体の中が本来の位置にストンと戻り整い
     その衝撃をきっかけに いい方向に転じていく、
という様な意味合いももしかしたらあるのかもしれないと、
     今回 ふと そのようなことも思いました。

   人は転ぶこと(失敗すること)は よくないこと、と
     言われることの方が多いかもしれませんが、
   誰しも 転んだら 転んだまま ずっとその場所に
とどまるのではなく、皆ちゃんと自力で立ち上がるので、
     転ぶことは 決してマイナスばかりではなく
     【より良く転じる】の意味もあると思いました。