イタリアの風に吹かれて ~con te partiro~

前世(かこ)から未来(いま)へと紡がれし時の記憶
あなたと交わした約束の欠片を辿る遥かなる愛しき旅

クリスマスの時期に

2019年12月24日 12時40分40秒 | しっぽのついた可愛い大切な家族



    ~車のルーフ上で景色を楽しむ在りし日のミーシャ~

2012年12月25日は
初代愛猫ミーシャ(♂)が動物病院に通った最後の日となりました。

7年経った今もこの日の天気や空気感、
この時のミーシャの様子が鮮明に思い出されます。

ミーシャはこんな風にルーフの上で寛ぐのがとても好きな仔でした。

良く晴れた冬の日の午前中、病院から帰宅すると寒いのに
家の中に入らず、少しよろけながら真っ直ぐ向かったのは
車でした。
もう、そんな力は残ってはいないはずなのに、
ジャンプしてルーフに飛び乗って
少しのあいだ
何年も見続けてきた大好きな庭や周りの景色を
静かに見守っていました。
そして また、自力で車から降りました。
ミーシャの神々しいそのさまに泣けました。

この2日後、ミーシャは私の腕の中で息を引き取りました。

朝、トイレでようをすませたあと、彼は好きな場所の1つ
お風呂場へと向かい蓋の上でじっとしていましたが、
これまでとは全く違うゼーゼーという雑音混じりの荒い呼吸に
「もしかしたら、今日が彼とお別れの日なのかもしれない」と
本能で感じ、どこか覚悟をしていました。
冬の寒いお風呂場から彼を抱き上げ温かな和室に移動しました。

5時間後、彼は命を全うしました。

次第に大きく、苦しそうな呼吸になる彼を見るのが辛く
泣きながら神様に「この仔を神様のもとにおかえしします。
神様 連れて行って下さい」と声に出してお願いし、ミーシャにも
「もう頑張らなくていいよ。ミーシャ、今まで本当に有難う」と
泣きながら何度も何度も伝えました。

最後の呼吸を終えたあと、彼の身体はスッと力が抜けました。

PCを買い替えるため、バックアップをとっていた今日、
久しぶりに在りし日のミーシャの動画をみて涙しました。
本当に本当に素晴らしい仔でした。

毎年クリスマスになると、あの日を思います。

ありがとう。ミーシャ。
ずっと変わらず愛してる。