MとAのミュージカル・ラン日記 ♪♪♪

音楽を聴きながら走る市民ランナーのブログです。ランと音楽以外のスポーツについても書きます。今は大谷翔平に夢中です!

川内の見方は面白い--福士の名古屋出走の件

2016-02-26 | 1日1ラン
 福士の名古屋ウィメンズマラソンへの強行出場について川内優輝がコメントしたらしい。下記はスポニチのWEBニュースからの引用。

 「(福士が選考会2レース目に出ることについて)問題ないと思う。むしろ福士さん以外の選手が疲れるでしょうね。(福士が)ハイペースで飛ばすのか、30キロでやめるのか、『飛び出したらついて行かなきゃ』とか、いろいろ考えなければならず、精神的に疲れてしまう。(他の選手に対する福士からの)すごいプレッシャーのかけ方だと思う。でも、そういうプレッシャーに勝てないと世界で活躍できないでしょう。日本のマラソンのためにもなると思います」

 「日本陸連が、最初に出た選考レースで見る(検討する)といっている以上、(福士は名古屋で他の選手が)大阪の(自分の)記録(2時間22分17秒)を上回れないと見れば、途中でやめてもいい。ペースメーカーを無視して飛び出して、ほかの選手を疑心暗鬼にさせてつぶすこともできます。みんな福士さんの手のひらの上に乗っているということですね。(他の選手は)福士さんの大阪の記録を抜けない時点で終わりなので、彼女が名古屋に出ようが出まいがプレッシャーになっていると思います」

 私自身はまったく想像もしなかった見方で面白い。実際に選考レースを戦っている選手はそういう見方をするのだな、と。
 個人的には、このレースを走っても本当にダメージは残らないのかってところが最も気になる。川内の意見は「問題ない」。フィジカル的に本当に問題ないなら走ったってかまわないんじゃないかと思う。ほかの選手たちを心理的に疲れさせ、疑心暗鬼に陥れ「つぶす」という表現は非常に臨戦的な意見で、一般人にはいささか激しすぎる表現と思えるが、少なくとも川内の中では、オリンピックに出るための代表権争いは、言ってしまえば「生きるか死ぬか」に匹敵する切実さ、真剣さであることが読み取れる
 こうした激しさを、いったい何人の実業団選手が持っているのか?(持っているのかもしれないが、全然伝わってこない)それこそが日本人がマラソンで勝てなくなった根本的な要因ではなかろうか。
 昔はそういう激しい選手がたくさんいた。中山竹通とか、宗兄弟とか。女子でも有森裕子、松野明美、今回も名古屋を走るアテネの金メダリスト・野口みずきとか。Qちゃんや瀬古にしても、あの驚異的な練習量を見たら、内に秘めた激しさがうかがえる。

 現在の日本のマラソン界でそういう激しさを最も感じさせるのが、男子では川内、女子では福士なんじゃないかな。

 


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