ギリシャ戦後は、あれこれもやもやした感情が渦巻いていたけれど、その後の会見内容や練習内容の報道に接する中で、今現在の気分を言うなら意外とすっきりした気分で明日の決戦を迎えられそうだ。
コンディショニング
一番引っ掛かっていたのは選手のコンディションの問題。南米は日本やアジアにとってまさに地球の裏側。この点で疲労などがもっとも激しいことは確かだと思う。アジア勢が1勝もできていない理由がそのすべてではないにしても少なからぬ影響はある。もちろんそれを言い訳にしてたら参加する資格もない。最終合宿で相当ハードなトレーニングをしたという報道が、この1、2戦のスピードがないプレー、集中力が欠けたかのようなパスミスの多さ、身体のキレのなさなどと相まって、「コンディショニングに失敗したのではないか?」という懸念につながった。
実際どうなのかはわからないが、この何日かの間に午後の練習を中止にしたり、街中のレストランでリフレッシュしたり、そういう時間を取ったのはとてもなっといくが行く。
プロでなくても、スポーツをやってる人にはわかると思うけど「1日練習できないと取り戻すのに3日かかる」ということは普通にあると思う。だから疲れていても時に無理しすぎることはよくある。
コンディショニングのために疲労を抜きながら身体を動かすようなことは、プロ中のプロのトレーナーが帯同しているだろうから、きちんと管理できてるに違いない。それでもザックのこの判断は良かったと思う。勇気がいる決断だったに違いない。
日本サッカーの方向性
2つ目は日本サッカーの方向性がぶれてないか、という点。最終盤のパワープレーのことがかなり話題に上って批判的な評論家・解説者も多かった。わたしも幾分それに乗せられたところがあった。つまり「パワープレーは構わないが練習もしてなければ実践でも使ってないのに、苦し紛れでやったから効果的なパワープレーができなかった」という論調。
誤解が増幅した理由は2つあると思う。1つは直後の会見でのザックの答えが質問(どうやら元代表DF秋田が質問したらしい)と噛みあってなくて、これを「はぐらかした」と報道されたことだ。わたしは質問の意図がきちんと伝わってないのではないかと思った。
選手選考の時点でザックが「パワープレーはあきらめた」と発言し、豊田もハーフナーも選ばなかったことが背景にある。パワープレーはやらないと言ったじゃないか、という批判。豊田待望論がけっこうあったから。
もう一つは交代枠を1つ残したまま使わなかったせいだ。
その後の会見でザック監督自身が今度はきちんと明確に発言したのはとても良かったと思う。ぶれていない、ということだ。これまでやってきたサッカー、選手たちを信じているし、普段通りにプレーできれば世界に日本の力を示せるという確信だった。
さらに、元代表キャプテン・宮本恒晴のこのパワープレーに対する評価が実に的を得た説得力のあるもので、「そうだよな」と腑に落ちた。
本来なら選手たちもこの件についてもっとはっきりした意志表明をすべきだった。これも言葉(文化)の壁によるものかもしれない。そこは今後の(W杯後の)問題かもしれない。
ちなみに、宮本のコラムの趣旨は「どうしても1点が欲しい場面で相手が引いて守っている状況。残り数分ならパワープレーにでるのは常套手段である。代表レベルの選手たちなら、パワープレーでどう動いたらよいかわからないなどということはありえない。そんなことはみんな分かってる」
言われてみれば至極当たり前の話だ。
交代枠を残した点については、「選手交代よりも吉田を前線に上げることで対応したほうが効果的と判断した」という説明に尽きているので、もう少し早い段階でフレッシュな選手への交代もありえたのじゃないかとも思うのだが、そここそが監督の采配ということなのだろう。
あきらめる必要はない
チャンスは残されているのだし、可能性はゼロではない。それが事実。だから、試合は続き、選手ができることは目の前の相手に勝つために全力を尽くすことだけだし、1点でも多く取るために動き、走ること、それだけだ。ギリシャ対コートジヴォワール戦には指一本触れることはできないのだから。
ギリシャもコートジヴォワールも同じだし、それぞれ自分のチームが負けるなどとハナから思っていない。
すべてが終わったときどうなるかは時の運である。われわれサポーターにできることもまた、勝負をあきらめずに最後まで応援することだけだろう。
がんばれ、にっぽん。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/soccer.gif)
一番引っ掛かっていたのは選手のコンディションの問題。南米は日本やアジアにとってまさに地球の裏側。この点で疲労などがもっとも激しいことは確かだと思う。アジア勢が1勝もできていない理由がそのすべてではないにしても少なからぬ影響はある。もちろんそれを言い訳にしてたら参加する資格もない。最終合宿で相当ハードなトレーニングをしたという報道が、この1、2戦のスピードがないプレー、集中力が欠けたかのようなパスミスの多さ、身体のキレのなさなどと相まって、「コンディショニングに失敗したのではないか?」という懸念につながった。
実際どうなのかはわからないが、この何日かの間に午後の練習を中止にしたり、街中のレストランでリフレッシュしたり、そういう時間を取ったのはとてもなっといくが行く。
プロでなくても、スポーツをやってる人にはわかると思うけど「1日練習できないと取り戻すのに3日かかる」ということは普通にあると思う。だから疲れていても時に無理しすぎることはよくある。
コンディショニングのために疲労を抜きながら身体を動かすようなことは、プロ中のプロのトレーナーが帯同しているだろうから、きちんと管理できてるに違いない。それでもザックのこの判断は良かったと思う。勇気がいる決断だったに違いない。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/soccer.gif)
2つ目は日本サッカーの方向性がぶれてないか、という点。最終盤のパワープレーのことがかなり話題に上って批判的な評論家・解説者も多かった。わたしも幾分それに乗せられたところがあった。つまり「パワープレーは構わないが練習もしてなければ実践でも使ってないのに、苦し紛れでやったから効果的なパワープレーができなかった」という論調。
誤解が増幅した理由は2つあると思う。1つは直後の会見でのザックの答えが質問(どうやら元代表DF秋田が質問したらしい)と噛みあってなくて、これを「はぐらかした」と報道されたことだ。わたしは質問の意図がきちんと伝わってないのではないかと思った。
選手選考の時点でザックが「パワープレーはあきらめた」と発言し、豊田もハーフナーも選ばなかったことが背景にある。パワープレーはやらないと言ったじゃないか、という批判。豊田待望論がけっこうあったから。
もう一つは交代枠を1つ残したまま使わなかったせいだ。
その後の会見でザック監督自身が今度はきちんと明確に発言したのはとても良かったと思う。ぶれていない、ということだ。これまでやってきたサッカー、選手たちを信じているし、普段通りにプレーできれば世界に日本の力を示せるという確信だった。
さらに、元代表キャプテン・宮本恒晴のこのパワープレーに対する評価が実に的を得た説得力のあるもので、「そうだよな」と腑に落ちた。
本来なら選手たちもこの件についてもっとはっきりした意志表明をすべきだった。これも言葉(文化)の壁によるものかもしれない。そこは今後の(W杯後の)問題かもしれない。
ちなみに、宮本のコラムの趣旨は「どうしても1点が欲しい場面で相手が引いて守っている状況。残り数分ならパワープレーにでるのは常套手段である。代表レベルの選手たちなら、パワープレーでどう動いたらよいかわからないなどということはありえない。そんなことはみんな分かってる」
言われてみれば至極当たり前の話だ。
交代枠を残した点については、「選手交代よりも吉田を前線に上げることで対応したほうが効果的と判断した」という説明に尽きているので、もう少し早い段階でフレッシュな選手への交代もありえたのじゃないかとも思うのだが、そここそが監督の采配ということなのだろう。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/hiyo_do.gif)
チャンスは残されているのだし、可能性はゼロではない。それが事実。だから、試合は続き、選手ができることは目の前の相手に勝つために全力を尽くすことだけだし、1点でも多く取るために動き、走ること、それだけだ。ギリシャ対コートジヴォワール戦には指一本触れることはできないのだから。
ギリシャもコートジヴォワールも同じだし、それぞれ自分のチームが負けるなどとハナから思っていない。
すべてが終わったときどうなるかは時の運である。われわれサポーターにできることもまた、勝負をあきらめずに最後まで応援することだけだろう。
がんばれ、にっぽん。