ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

本当はたくましいカタクリ ~東京都清瀬市~

2021-04-04 | 散歩
カタクリは、東京近郊ではそろそろ終わり
かもしれません。

時々訪れている清瀬のカタクリです。
今回見に行ったのは先月下旬でした。
小川が流れるせせらぎ公園の近くです。



まわりの樹を切って陽光が届くようになったせいでしょうか、
場所によっては、カタクリの花の数が多いように感じられました。
ボランティアスタッフの方も今年は多いように思いますと
話していました。





カタクリは、「スプリング・エフェメラル」と呼ばれます。
スプリング・エフェメラルとは、「春の短い命」という意味
で、春植物を指します。

春植物は、早春にいち早く花を咲かせ、種をつくります。
短い花の時期を終えると、葉に光を受け(光合成)、
養分を地下(地下茎や球根)に蓄えます。
夏ごろには、やがて葉も枯れ、翌年の春まで休眠します。

はかないように感じますが、実はそうでもないんですね。
春、他の植物が目覚めないうちに、葉を伸ばし、
花を 咲かせ、生存競争に勝ち抜くという、
言うなれば、たくましい植物なんですね。
そう思ってカタクリを見ると、凛とした感じがします。









カタクリの散策路を、時々散歩するという高齢の方と
出会いました。
豪雪地帯として知られる長野県のある地域のご出身とのこと。
冬の間に降り積もる雪が7~8メートルにもなったことも
あったそうです。
「そうした雪深いところですが、春、雪解けを迎えると
カタクリが葉をのばす、小さい頃はその葉を食べたことも
ありました。」

確かにカタクリ粉というのは、本来はカタクリの地下茎
でつくられるものをいうのですが、カタクリは今やその数
が減少し、絶滅危惧種となって各地で保護活動が行われて
います。
是非採ったりすることなく、守っていきたいですね。

ところで、カタクリがさいているあたりには、
イチリンソウ(これも「スプリング・エフェメラル」)
のほか、シャガがー。





他には、ユリやスミレの仲間のような感じの小さな花
も咲いていました。
名前はよくわかりませんが、春はこうした花たちから
始まっていくんですね。









「スプリング・エフェメラル」について、もう少し詳しく
お知りになりたい方は、札幌市のHPのサイト
ご覧ください。

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