ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

くらやみ祭に響く大太鼓 ~府中市・大國魂神社の例大祭~

2023-05-14 | まつり・イベント

大國魂神社の境内に大太鼓の音が鳴り響きました。

ダーン・ダーン。

体全体にその響きがズズーンと伝わってきます。

     

この大太鼓は、5月3~6日の4日間にわたり、

府中市の大國魂神社(おおくにたまじんじゃ)

行われた「くらやみ祭」の行事の一つです。

先週のGW中の行事ですが、ご紹介します。

 

くらやみ祭は、1000年以上の伝統があると

いわれ、様々な行事(神事)が行われます。

中でもハイライトとされる行事が、5日の

「太鼓の送り込み」と「神輿渡御」です。

今年は、午後からの行事の「太鼓の送り込み」

を見に行くことにしました。

 

そもそも大國魂神社というのは、律令制に

よって設けられた「武蔵国」の国府におかれた

神社。武蔵国内の六つの宮(神社)の総社で、

武蔵国の守り神です。

ちなみに、武蔵国とは、現在の埼玉・東京・

川崎・横浜の地域になります。

 

さて大太鼓ですが、全部で6張。面の直径が

約1m30cm~2m。高さは2m~3m。

これらが各町内から、大國魂神社の境内の門

(隋神門)と拝殿(本殿)の間に送りこまれて

きて、打ち手が叩くという行事です。

 

      

5日は子どもの日。願いが神様に通じたようで、

晴れ上がりました。

門から大鳥居につづく参道は屋台店が連なり、

多くの人で賑わっていました。

神楽殿では神楽が奉納され、まつりが大きな

ものであることをうかがわせます。

 

門から本殿の中に入ると、多くの人が右脇を

見ています。ダーン・ダーンという

大きな音がしています。大太鼓です。

この太鼓は、「御先拂御太鼓」と呼ばれる太鼓

で、直径2m。高さ3m強で、最も大きな太鼓

のようです。

脇に立っているのは講の代表の方ですね。

 

     

太鼓の上乗り方が、大きな声で

「おーーーらい(来い」と掛け声を

かけながら、提灯を下ろします。

その提灯が引き上げられるのに合わせて、

バチを手にした太鼓方(打ち手)が構え、

太鼓の真ん中近くを打ちます。

 

太鼓方は次々交代します。

かなり力を入れないと、いい音はでない

ようです。しかし、打ち方には技が必要な

ようで、太鼓方によって音が違います。

きれいなフォーム(所作)で、迫力ある

音の響きをさせる太鼓方には、観客から

拍手が起こっていました。

 

上乗り方も交代していきます。

 

太鼓の迫力に見入っていると、

門の前に別の太鼓がやってきました。

二宮の太鼓です。

 

   

さらにやってきたのは、三宮の太鼓です。

 

太鼓はそれぞれ所定の位置に着くと、

上乗り方に合わせて、太鼓方が太鼓を

打ちだします。とにかく圧倒されます。

それぞれの大太鼓。とにかく凄い響きです。

 

「太鼓の送り込み」が終わると、夕方から

大太鼓を先導役にして、「神輿の渡御」が

行われることになっています。

行事は最高の盛り上がりを見せるはずです。

でも、さすがにちょっと疲れました。

神輿の巡行のほうは来年の楽しみにする

ことにしました。

 

コロナ禍が過ぎ、地域には活気がみなぎって

います。

祭りは、子どもたちの健やかな成長や人々の

健康を願い、地域の発展を願うものです。

平和であればこその祭りです。

どうか世界が平和でありますように!

コメント (6)
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