先週、狭山市にある「狭山市立博物館」で行われている
「童絵作家・池原昭治展~残しておきたい狭山の風景~」
を見てきました。
たまたま狭山市立博物館のHPを見て、「まんが日本昔ばなし」
の作画等を担当した作家の方の企画展が開催されていたこと
を知ったからです。
博物館入口の案内板には、ほのぼのとしたタッチの「童絵」
が描かれています。(この作品は、会場内に原画が展示され
ていて、「紙風船がとんだと童」という題でした。)
博物館に入場すると、展示会場入り口脇に、
今回の企画展のために制作されたという屏風絵が
飾られていました。
題名は「武蔵野の雑木林と童」。四季折々の雑木林の風景が
童絵で描かれています。
池原昭治さんは、この作品について「野鳥のさえずり、オオタカの声、
可憐な野草の姿、野仏など沢山の感動を覚え、いつまでも残して
おきたい風景です。」と書いておられました。
会場内の作家紹介のパネルを読むと、池原昭治さんは、
「まんが日本昔ばなし」では、演出・作画・美術を担当。
現在は、「埼玉県狭山市に在住しており、埼玉県西部地区の
民話や昔ばなしを収集し、独特のほのぼのしたタッチで
描いている」ということです。
ところで「まんが日本昔ばなし」といえば、
市原悦子さんと常田富士夫さんの独特の語り、そして
「坊やよい子だねんねしな いまも昔もかわりなく
母のめぐみの子守唄 遠い昔の物語り」の
歌い出しがよみがえってくる、懐かしいアニメ。
優しさの世界です。
会場内には、狭山市の広報に掲載された「残しておきたい
狭山の風景」の原画や、「狭山市郷土かるた」の原画などを
中心に、池原昭治さんの童絵の作品が展示され、懐かしい世界が
広がっていました。
作品は撮影がOKでしたので、そのいくつかをご紹介します。
昭和56年(1981年)、伊藤左千夫の小説「野菊の墓」が、
松田聖子主演で3度目の映画化がなされた時のロケ地の
風景ですね。淡い恋というより、悲しい恋でした。
「とおりゃんせ」
「パッパッチカチカ線香花火」
「どんどろさん(雷さま)」
「かーごめかごめ」
「お正月がごーざった」
「てるてる坊主に願かけて」
各作品の原画の色がうまく出ていませんので申し訳ないのですが、
池原昭治さんの童絵の世界を感じていただけたらと思います。
また池原昭治さんの作品に出合う機会があることを願って
います。
狭山の企画展は、本当に心温まるものを
感じる展示会でした。誰もが絵にあるような
体験をもっているはずですが、いつしか忘れて
しまうのですね。
中島潔さんの絵画も独特の作風で、
素晴らしいようですね。
まだ見たことがありませんので、一度見て
みたいです。
ほのぼのとして作風の画家の展覧会でしたね。
私もことしのお正月休みに佐賀県の画家 中島潔展を見に行きました。絵がかもし出す雰囲気が二人は似ていますね。