ここ数日青空が広がる毎日です。もっとも、
そのぶんだいぶ冷え込むようになっていますがー。
平日に、新宿御苑に出かけました。もう何年も
行っていません。本当に久しぶりです。
実は、新宿御苑を行き先に選んだのは、見たい
ものがあったからなんです。
それは「気根(呼吸根)」なんです。
さて最寄り駅につき、今回は「新宿門」から
入場しました。写真には撮りませんでしたが、
平日とはいえ、入場チケットを買う人の列が
できていました。外国からの観光客が多い
ことには、今さらのように驚きました。
ゲート脇の銀杏です。黄葉は見頃を過ぎつつ
ありましたが、やはり写真映えがするのでしょう。
黄色い落ち葉の中で、ポーズをとる人が
たくさんいました。
入場してすぐに、すっくと伸びる
メタセコイヤの木を見つけました。
かなりの高木です。
梢のほうの紅葉はもう終わっているよう
でした。実は、始めに書いた気根(呼吸根)
を持つ木というのは、このメタセコイヤでは
なく、その仲間になりますが、ラクウショウ
(落羽松)です。
太い幹にプレートが出ているラクウショウ。
案内板には、「この木はスギ科(注:現在は
ヒノキ科に分類されているようです)の
落葉針葉樹。湿地や沼地に生育し、地面に
ごつごつ出ているのは気根と呼ばれるもので、
酸素を取り入れる働きをしている。」と
説明がなされています。
紅葉がとてもきれいな樹で、2年前に練馬区
の光が丘公園で、写真に収めています。上の
2枚の写真がそれです。ただ、光が丘の樹には、
「気根」がでていませんでしたので、いつか
みたいと思っていました。
さきほどの説明板を読むと、新宿御苑のラクウ
ショウは樹齢100年以上と出ています。
まさに巨木です。
幹周りは3mくらいあるかもしれません。
日本全国でほかにもこんな大きな木がある
のかどうか。
上の写真で、あたかも鍾乳石のように屹立
しているのが気根です。
地面が赤くなっているのはおそらく落葉した
葉ではないかと思います。自然が造り出した
美、異次元の光景です。
気根は、酸素をとりいれるそうですが、
なぜ地中に根を出しているのか。葉だけで
は生きていけないのか。
ラクウショウは、マングロウブの仲間です
が、マングローブと違って、海水の中に
根をはっているわけではないですし、
不思議です。
念願かなったところで、この機会に日本庭園
を見にいくことにしました。
新宿御苑は、1591年に徳川家康の家臣の
大名屋敷の庭園として造られ、明治に入り
国のの農事試験場を経て、宮内省の御料地
となり、明治39年(1906年)に皇室庭園
として造営されました。
戦後は「国民公園」として位置づけられ、
現在環境省所管の公園として一般公開され
ています。
新宿御苑は三つの庭園(風景式庭園・
整形式庭園・日本庭園)からなり、
日本庭園はその一つというわけです。
さすがに趣のある庭園です。
日本庭園には、晩秋の気配が漂っていました。
園内の通路際に、ツツジでしょうか、
数輪の花を見ました。
さらに、早咲きのスイセンの花も
見られました。遠い先の春の準備を
しているのでしょうか。
都内でも随一の大庭園を楽しんだ一日
でした。
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日本庭園の素晴らしさは然ることながらラクウショウの気根が屹立している光景は一度は観て見たいものです。
仰る通り異次元としか言いようのない光景です。
これから東京に近い場所で生活をしますのでチャンスは有りそう。楽しみです。
ラクウショウは新宿御苑の北側で、隅のほうに
あります。我ながらちょっとマニアックですが、
面白い光景でした。
ご存知のことと思いますが、埼玉と東京の間は、
交通アクセスが便利です。川越はよく行きます
ので、ひょっとしたらすれ違いをするかもしれ
ませんね(笑)。今は足の具合もあり行けません
が、武蔵丘陵森林公園は広大な国営公園で、
健脚な人向きです。ぜひブログでいろいろな
ところを紹介して下さいね。楽しみにしています。
ラクウショウって、ほんとうに独特で神秘的な木ですよね!
紅葉した葉っぱの真ん中に気根があるお写真、なんだか鳥の巣の卵みたいで、はっとしました。
御苑はわたしも時々行くのですが、同じ場所をヒマヒマノキさんも歩いていると思うとうれしくなりました^^*
新宿御苑には、東京に住んでいる頃、何度か行ったことがあります。
きょうの朝は東京は雪になりましたね。ニュースで見ました。