祖父五郎やその長兄國臣のことを長男と話したついでに、祖母の家系のことや、母方のことについても話したが、何しろ家系図のあるような家柄でもないから話が断片的になった。次男はあまりこのようなことには興味はないようだから、こんな話題は先々続くことはないだろう。ただ次男は我が家の墓所については関心を持ったようで、それもやがては私のことがあるからだろうが、おととし2人で東京の谷中霊園にある墓を訪れたことがある。
長男はインタネットに五郎の墓についてもあったと言った。五郎の墓と言えばいずれ私も入ることになるもので、そんなものがインタネットで見られるのかと少し驚いた。長男は「墓の写真もあった。こんなことを調べている者もいるんだなあ」と少し呆れたように言った。後で調べてみると「谷中・桜木・上野公園 路地裏徹底ツアー」というサイトで、この中に「谷中墓地」というのがあって、我が家の墓のある谷中霊園とその周辺の墓地にある有名人の墓を網羅している。
これによると有名人の墓を訪ね歩く者を「墓マイラー」(ハカマイリ+er)と呼ぶらしく、その墓マイラーにとっては便利なものだろうと編まれたもののようで、谷中墓所にある有名人」の墓所を挙げているのだが、300以上もあり、しかもそれぞれの人物の経歴や墓石の写真まであるのには驚いた。1人の作なのだろうか。いずれにしてもとてつもない労作で、世の中には考えられない内容のことに興味を持ってエネルギーを注ぐ人もいるものだ。
植物学者の牧野富太郎や「山のあなたの空とおく」の詩で有名な「海潮音」の著者の上田敏、作家の圓地文子、日本画家の鏑木清方、第47代横綱の柏戸などはよく知られている有名人だし、現首相の両親の墓所も挙げられている。しかし大方は有名人と言っても、知らない人物で、中には「毒婦」として明治初期に斬首刑に処せられた高橋お伝の碑も紹介されている。とにかく「墓マイラー」にとってはこたえられない場所のようだ。お蔭で、私の祖父やその長兄までも著名人の仲間入りをしたわけだ。
春には長男の家族と行こうと話している。もっとも墓マイラーの趣味はないので、せいぜい國臣の墓を訪ねるくらいのものだ。ここには次男とは行ったが、長男はまだ知らないので、かなり興味を持っているようだ。
長男はインタネットに五郎の墓についてもあったと言った。五郎の墓と言えばいずれ私も入ることになるもので、そんなものがインタネットで見られるのかと少し驚いた。長男は「墓の写真もあった。こんなことを調べている者もいるんだなあ」と少し呆れたように言った。後で調べてみると「谷中・桜木・上野公園 路地裏徹底ツアー」というサイトで、この中に「谷中墓地」というのがあって、我が家の墓のある谷中霊園とその周辺の墓地にある有名人の墓を網羅している。
これによると有名人の墓を訪ね歩く者を「墓マイラー」(ハカマイリ+er)と呼ぶらしく、その墓マイラーにとっては便利なものだろうと編まれたもののようで、谷中墓所にある有名人」の墓所を挙げているのだが、300以上もあり、しかもそれぞれの人物の経歴や墓石の写真まであるのには驚いた。1人の作なのだろうか。いずれにしてもとてつもない労作で、世の中には考えられない内容のことに興味を持ってエネルギーを注ぐ人もいるものだ。
植物学者の牧野富太郎や「山のあなたの空とおく」の詩で有名な「海潮音」の著者の上田敏、作家の圓地文子、日本画家の鏑木清方、第47代横綱の柏戸などはよく知られている有名人だし、現首相の両親の墓所も挙げられている。しかし大方は有名人と言っても、知らない人物で、中には「毒婦」として明治初期に斬首刑に処せられた高橋お伝の碑も紹介されている。とにかく「墓マイラー」にとってはこたえられない場所のようだ。お蔭で、私の祖父やその長兄までも著名人の仲間入りをしたわけだ。
春には長男の家族と行こうと話している。もっとも墓マイラーの趣味はないので、せいぜい國臣の墓を訪ねるくらいのものだ。ここには次男とは行ったが、長男はまだ知らないので、かなり興味を持っているようだ。