さて翌63年ですがもうEvansはVerveに移籍することが決まっていた事もあってかあまり録音は残していないようです。僕が記憶にある限りではソロピアノ集とシェリーズマンホールのライヴ録音くらいでしょうか。前者は様々な評論家の方々から尋常な精神状態で録音したものではない筈だと散々言われてはいますがこれはこれで聴くべき価値のある録音だと思います。その中でも興味深いのが「オーニソロジー」と「My Favorite Things」で当たり前ながらもEvansがBirdとTraneとは違うアプローチをしているのに注目して頂きたいと思います。その淡々と繰り広げるアドリブはBirdのバップの論理に基づいた進行は思い浮かべることは出来るのですがTraneが正規にでもプライベートでも残した「My Favorite Things」と比較してしまうと「アセンション」以降のフリー時期に突入した時期の録音は勿論のこと「至上の愛」の頃迄のまだ調整の取れた演奏をしていた時期の録音でも思い浮かべることは難しいのです。もしかするとJR東海のバージョンが近いかもしれませんが。(笑)
シェリーズマンホールのライヴですがこれはまさしく気心の知れた面々で仕事をそつなくしかしムーディーにこなしている感じを受けます。まぁ、お酒で言えばワイン(この演奏会場はカリフォルニア州にあったのですが)よりもジンかウィスキーのオンザロックなどが似合いそうです。
とりあえずEvansについてはまた他のレーベルの録音を後で述べるつもりなので一旦終わりにして他のアーティストについても語りたいと思います。(Bill Evans編 以上)
シェリーズマンホールのライヴですがこれはまさしく気心の知れた面々で仕事をそつなくしかしムーディーにこなしている感じを受けます。まぁ、お酒で言えばワイン(この演奏会場はカリフォルニア州にあったのですが)よりもジンかウィスキーのオンザロックなどが似合いそうです。
とりあえずEvansについてはまた他のレーベルの録音を後で述べるつもりなので一旦終わりにして他のアーティストについても語りたいと思います。(Bill Evans編 以上)