Iさんは古民家を内部から描きました。
「里山・餅つく日」 日本画 F12
暗い室内に外からの光が静かに差し込んでいます。
かまどには火が入れられ
杵と臼が用意されているところを見ると
蒸気のあがったセイロの中身はもち米でしょう。
外は雪景色なので年末年始の頃・・?
臨場感あふれる里山の冬の情景です。
川崎の民家園で17世紀後半に建てられたという
重要文化財の民家を取材しました。
土間に使われていないかまど。今ではなかなか
見ることのできない農耕器具なども並べられ
いわば歴史資料館のようになった古民家に、
創造力で命をふきこみました。
梁の仕組みなどを確かめに取材を重ね
いつもどおり鉛筆デッサンにじっくり取り組むことで
物語を練り上げ、岩絵の具を重ねるごとに
作品の輝きが増していきました。
光をテーマのひとつにされているIさん。
過去の作品にもさまざまな光を感じることができます。
HP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Iさんのページにたくさん掲載されていますので
こちらもぜひご覧下さい。