Mさんは慣れ親しんだ光景を描かれました。
「窓外の森」 水彩画 F8
ぎっしりと並ぶ杉の木々にところどころ広葉樹が混ざり
整然としながらも昼なお暗いうっそうとした森。
実風景は重い緑の連なりと思われますが、Mさんの表現は
透明感があって軽やか。明るくみずみずしい作品となりました。
近づいてみました。
影の濃さ、葛の葉が杉の間をつなぐほど繫茂しているところなど
暑い季節を連想させます。それぞれの木が持つ表情を丁寧に
観察し、いつくしむように描写したことで味わい深く生命感のある
”森の顔”があらわれました。
思い入れのある風景、動植物、人物など幅広いモチーフを
描いてきたMさんの次作は実在はしない光景、今までにない
心象風景のような表現に挑戦するそう。楽しみです!
Mさんの過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の
“作品集”の中のMさんのページに掲載されています。
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