Yさんは新潟に帰省したおり出会った光景を描かれました。
「浦佐毘沙門堂菊展(2014)」 水彩画 F6
小菊に中輪、大輪。さまざまな種類のまばゆいほどに華麗な菊たちが
「花」という書を囲むように配置されています。菊作りの名人と書家が
共演する『百花繚乱』という作品で、Yさんはこの無彩色で漠とした書と
存在感のある菊花との強烈な対比に面白さを感じて描かれました。
近づいてみました。
鮮烈な色合いの花々はリズミカルに画面を彩り、建造物の強い黒が
より菊花を美しく演出しています。書にはあえて白の絵の具をのせ
花の文字を滲ませて描き、背景は薄く溶いた黒を流しがけ様々な
灰色を出しました。見ているだけで元気になる躍動的な作品です。
課題を見つけ挑戦し続けるYさん。これからの作品も楽しみですね。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Yさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。