3月最後の教室日は雲間から太陽が顔を出すことはなく
ややひんやりしていたものの春らしい快適な一日でした。
熱心に集中して課題に取り組む皆さん。描いたり消したり考えて唸ったり
立って離れて見たり。なかなか忙しい2時間はあっという間です。
午後にはMさんが水彩画作品を完成させました。順次ご紹介して
まいりますのでお楽しみに☆
この日で3月分は終了し、春休みをはさんで次回の教室日は
4月6日となります。
前回の教室日には咲きはじめだった別館中庭のコブシの花。
4日後の昨日はなんと満開になっていました!
背景が青空でないのがちょっと残念・・。
小さな小さなヒメウズには前日の雨の名残り♪
この日のウグイス
シャッター音に気付いて振り返ったところをパチリ。
ガビチョウの歌声に負けずがんばれ!
この春初めてのルリシジミのオスに
ビロードツリアブ♪オイヌノフグリの周りにたくさん飛んでいました。
早春にしか会えないこの可愛いアブ。本当に春がやってきたのだな~と
嬉しくなりました。
Mさんは吉野の春を描かれました。
「春は来にけり」 日本画 A2
夢のような光景です。遥か彼方まで折り重なる山々には今まさに見頃の
桜が咲き誇っています。山間にはこの季節らしく靄がたちこめ遠くの峰は
白くかすんで見えます。確かな質量のある山に透ける様な儚い桜の花。
重さと軽やかさ、渋さと華やかさの混在する見ごたえのある作品です。
近づいてみました。
ごく粗い粒子の岩絵の具を厳選し効果的に用いたことで深みのある
力強い絵肌となり、その下地に胡粉を何度もかけたり墨をたらしこんで
幅広く面白い質感と奥行きをうみだしました。Mさんらしい潔ささえ感じる
形の捉え方と削ぎ落とした表現が凛とした春山の風情にぴったりです。
初期の頃から変わらずMさんの作品には深い詩情が感じられるのです。
過去の作品は制作順にHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の
中のMさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。
ああ・・はずれてしまいました。
グループ彩雲の2015年度の作品展を栄区民文化センターリリスで
9月に開催するべく抽選を申し込んでいたのですがすべて落選。
昨年はすっと第一希望で通ったのに今年はくじ運が悪いようです。
気分が明るくなるように暖かい日に出会った花々を並べました。
小さな広場の見事な咲き分け椿。大きな蕾がたくさん控えていました。
すぐ近くにあった河津桜は満開です!
果樹園にあったこの白い花は・・・
オウトウです。漢字では桜桃ですが梅の花にも似ています。
サクランボの実が見られるのは2~3ヶ月後でしょうか。
甘酸っぱい香り!この花も梅に似ているけれどアンズの花です。
今年の開花はちょっと早いかな?
大切にされているミスミソウに
カタクリの花♪
今まさに蝶が来ないかな~としばらく待ったけれど抽選と同じく
思ったとおりにはなりませんでした。
Tさんは京都に取材されました。
「八坂の塔」 日本画 P20
はるか昔から多くの人々に崇敬されてきた五重塔。堂々たる佇まいは
背負ってきた歴史の長さを感じさせます。やわらかい雲が浮かぶ青空は
限りなく澄んで清清しく、整えられた古い街並みと美しく調和しています。
悠久の時の流れに思いを馳せることのできるゆったりとした作品です。
近づいてみました。
長い年月を経た深い味わいをもつ塔や街並みと、画面の大部分を占める
青空の表現のバランスに苦心し時間をかけました。粘り強く描き込んだ
建造物とともに岩絵の具を何度も流しがけ、ふたたび描きおこす作業を
繰り返したことにより古都の重厚さと春の湿度を見事に表現されました。
Tさんの作品はどれも透明感があり心地よい風がながれているのです。
過去の作品はHP「上郷の森 日本画教室」内の“作品集”の中の
Tさんのページに制作順に掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。
早くも3月四回目の教室となった日は朝から曇り空。
それでもウグイスやガビチョウの歌声は響き渡り、体育館からは
卓球を楽しむ子供たちの笑い声が聞こえる賑やかな一日となりました。
デッサン、下地作り、描きこみ、仕上げ作業の方、篆刻をする方。
仲間どうし、様々な過程や技法を見るのも非常に勉強になります。
午前中にはHさんが日本画作品を、午後にはYさんが水彩画作品を
完成させました。順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに♪
湿っている日で、森がふんわり春のベールに包まれているようでした。
桜の花も芽吹きもまだのようですね。
バキバキという音がするほうを見ると
ハシボソガラスがくちばしで器用に小枝を折っていました。
きっと巣作りの準備ですね!
ケキョ、ケキョ、ケキョ・・・ つっかえつっかえ歌うウグイス
暗いうえに動き回るのでピンボクになってしまいました。
トサミズキの木の下にはすばしっこい狩人が
蝶やら蝶の幼虫を探したのだけれど空振り。
アブやハエならたくさん飛んでいましたが・・日光がほしいところです。
午後2時半ころには予報どおり本格的な降りになりました。
思い返せば傘をさすのも久しぶり。早春の森には恵の雨ですね。
上郷森の家別館の中庭にあるシンボルツリーのコブシ。
13日の朝は固い蕾ばかりにみえたのに
午後には白い花びらが開き始めていました!
今年は蕾がたくさんあるのでこれからが楽しみです。
近くにあるトサミズキもだいぶ花開いて
このあいだまでただの枯れ枝に見えていたツルには若葉。
これがシロバナハンショウヅルだとわかって感激♪
ニワトコの蕾はこんなに大きくなりました。
キタテハが激しく縄張り争いをしているところを数回目撃
あちこちからコゲラが木をつつく音がして
恋の季節でしょうか、にっこり微笑んでいるようなタイワンリス。
森の中にぽつぽつと緑色が増えてきて、季節が進んでいるのを感じます♪
Nさんはかわいいお孫さんの兄弟を描かれました。
「天使の輪」 日本画 F4
棒を握って木の根元にしゃがむ男の子たち。どうやらアリの生態を熱心に
観察しているようです。強い日差しの降り注ぐ髪の毛には“天使の輪”が
出現していて、まっすぐ健康に育つ子供たちの純真さも表しているようです。
いきいきとした自然な表情としぐさに思わず微笑んでしまう楽しい作品です。
近づいてみました。
しっかり練られた構想と確かなデッサン、そして時間をかけた下地作り。
その堅実な進め方と確かな技が静かで清新な空気感と鮮明な印象を
作品にもたらしています。説得力のある表現により見る者は物語世界に
引き込まれ、子供たちを見守るNさんの思いにも心を動かされるのです。
赤ちゃんの頃から作品に登場している子供たちの成長を感じられる
過去の作品は制作順にHP「上郷の森 日本画教室」内の"作品集"の
なかのNさんのページに掲載されています。ぜひこちらもご覧下さい。
3月三回目の教室日は13日の金曜日。といっても普段と変わらず
皆さんは明るく熱心に制作されいつもどおり平和な一日でした。
続々と力作・大作が仕上がってきました。
前回の展覧会が終わってから5ヶ月。15回目となる今年の作品展の
会場として例年通り栄区民文化センターに申しこみました。
結果は18日。9月末頃の会期に当選するとよいのですが。
午前中、Nさん、Tさん、Mさんがそれぞれ日本画作品を完成させました。
順次ご紹介してまいりますのでお楽しみに☆
この日はいつもより10分早く家を出たら
30分早く上郷森の家に着きました。ちょっとした時間のずれで
道の混み具合が違うものですね!
朝はひんやりとしていて小さな水たまりには少し氷がはっていました。
すっきりした晴天♪
昨日と違い風が弱いので助かります。
池にはヤマアカガエルのオタマジャクシたちが元気に泳ぎまわり
(黒いものはすべてオタマジャクシです)
ちょっと遠くでしたが歌猛特訓中のウグイスを見れたり
この春はじめて、テングチョウを間近で観察することができました。
出ていた蝶は他にキタテハくらいで、シロチョウ科のチョウたちには
まったく会えませんでしたがますます春めいて散策が楽しくなってきました。
作品展のお知らせをいただいて、小田急線の「南林間」駅の西口から
徒歩5分ほどのところにある「野の花」というカフェギャラリーに行きました。
すてきな雰囲気です。
はぁ~・・落ち着きます。そして何よりコーヒーがとっても美味しい。
久々にひきたてのよいコーヒーをいただいて嬉しくなりました。
展示されている古知屋恵子さんの木版画のあたたかい物語世界と
カフェの空間がじつに調和していて心地よくほのぼの・・・。
次回ここへ行くときは本でも持ってのんびりしよう♪と思える
明るく快適なカフェでした。何か良いアイデアが湧きそうです。
早くも可憐なオダマキが咲いていました。
古知屋さんの木版画展は4月25日(土)までと展示期間が長いです。
時間は11:00-18:00、日曜・月曜日が定休日なのでお間違えなく。
帰り道、まだ咲いている梅の甘酸っぱい香りをかぎながら
せわしなく木肌をつつくコゲラのしぐさを眺めたり♪
充電できた午後でした。
3月17日より始まる「彩の会風景画展」のお知らせです。
水彩画・油彩画・日本画と様々なジャンルの風景画が多数展示される
作品展。見応えがあることは間違えなし、おすすめです!
われわれグループ彩雲メンバーでもあるTさん、Oさんも出品されます。
第10回 彩の会風景画展
2015年3月17日(火)~23日(月)
10時~18時(初日は13時~、最終日は16時まで)
会場:横浜市民ギャラリー(3F/A室・B室)