<特別講演講師の須藤隆仙氏>
これまで何度か参加したことのある「箱館歴史散歩の会」が50回を迎えた記念の特別講演会が、函館市地域交流まちづくりセンターで開催されたので参加してきた。200名を越える参加者で会場は満杯だった。
講演は、南北海道史研究会会長の須藤隆仙氏の特別講演「史跡探訪の楽しみ」と箱館歴史散歩の会主宰の中尾仁彦氏の「箱館歴史散歩の会五十回の歩み」の2本立て。
須藤氏の講演は、郷土史に興味を持ち、それにのめり込んでいったプロセスを自分の生い立ちと関連させて話し、さらに、いろいろな史跡を掘り起こした際のエピソードなどを中心に話された。だいぶお年を召された感じではあったが、中味の濃い話を面白可笑しくユーモアタップリに話される話術は健在だった。
最後の「史跡探訪の楽しみは、どんなことにも興味を持つことです。」というフレーズが印象に残った。
<ファンの方から花束を贈呈される中尾仁彦氏>
中尾氏の講演は、50代から第二の人生の「生きる糧」として、函館の歴史に興味を持ち、図書館や新聞の切り抜き、講演会などを基に独力で勉強したこと。退職を機にそれまでの趣味のウォーキングとドッキングさせて、一昨年、「箱館歴史散歩の会」を発足させたが、会員は主宰者だけで、だれでも気軽に都合の良いときに参加できる形にしたこと。4~11月は現地を歩きながらの史跡探訪、12~3月は講演会を中心に行ってきたこと。函館の歴史の宝庫である西部地区へのこだわりなど・・・。月1~2回の例会だが、始めた頃は40名だった参加者が、最近では100名を越えているとのこと。
「できれば、100回まで頑張りたい」とのこと・・・私も今後なるべく多く参加したいので、ぜひ続けていただきたいものである。
<本日出版されたばかりの『箱館はじめて物語』(中尾仁彦著)>
これまで『メディカルはこだて』に連載したものを中心に『はこまち通信』ほかの掲載分に加筆・修正を加えて1冊にまとめたもの。
内容構成は、1,箱館はじめて物語、2,人物ウォッチング、3,古今ウォッチング、4,タウンウォッチング、5,セルフウォッチングの5章構成になっていて、非常に読みやすい。
希望の方は、函館市地域交流まちづくりセンター1階のcafe Drip Dropで、600円で頒布しているので、どうぞ!