癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

日本一の低山「天保山」登頂記

2013年10月24日 | 登山・旅行

 国土地理院の地形図で日本一低い山とされる天保山(4.73m)・・・日本一低い天保山と日本一高い富士山の両方を登頂して、はじめてニッポンのヤマヤになれるとか・・・?

 大阪に来たらぜひとも登頂したい念願の山だった。地下鉄を乗り継いでのアクセスは調べておいた。しかし、なんば駅前をうろうろしていたら、そこが始発の「天保山行き」の市営バスを見掛ける。さすが日本一の山だ、直通バスがある…と感心してそれに乗り込んだ。40分も乗ったのに、均一料金200円にびっくり!さすが大阪だ。函館も見習ってほしい。

 着いたところは、山のはずなのに、なんと大阪港の岸壁のそばだった。確か天保山公園の中にあるはず。それらしい所を探す。林の生えたそれらしい方向へ向かうとこんもりした山もある公園だった。公園入口が登山口で、西口ルートなる登山道の標識まで設置されていた。


 公園の一番高いところが頂上だろうと、ルート案内図を詳しく見もしないでスタート。階段を登り切って、展望台となっている最高地点に着いた。しかし、いくら探しても、標識もなければ、三角点も見当たらない。これほど長年の登山経験が役に立たなかった山は初めてだ。役に立ったのは、「迷ったら戻れ」ということ。いくら低山でもあなどったらいけないと思い知らされる。


 狐につままれた感じで、登山口まで戻って、じっくりルート案内図を見る。どう見てもそれは高い所ではなさそう。別の階段を登り、ルート通り進むと、標識があり、今度は下るようになっている。どう見ても、その先は高い所ではなく、岸壁の防波堤の内側である。


 その方向に10mほどの立派な石碑が見える。それが頂上標識なら面白いと思って近づくと、それは、明治天皇行幸記念碑だった。その陰の生け垣の中に可愛い頂上標識がひっそりと立っていた。三角点(二等・点名は天保山)は埋没しているらしく、三角点と書かれた白いプラスチックの標識だけだった。低いなりに少しでも登頂感を味わいたかったのに、ちょっとがっかりして、下山?の途に就く。

 歴史を紐解いてみると、そもそも天保年間に築かれた築山で、その年号から命名されたらしい。昔は最初に登頂した最高点が天保山の頂上で、桜や大阪港を見下ろす大阪有数の行楽地だったらしい。しかし、その後、下に設置された三角点の点名が天保山になり、その標高の低さから日本一の低山として売り出したものと思われる。

 以前は大阪人特有の洒落で、天保山山岳会や山岳遭難救助隊もあり、登頂認定書も発行していたらしい。公園入口で地元の人に聞いたら、今はそのような活動はしていないとのこと。これも期待していただけにちょっと残念。

「日本一の山に登った!」とハイテンションに浸りたかったのに、迷ったり、登頂感もなかったり、ちょっと期待はずれだったりで、「日本一のローテンションの山」だった。

大阪あちこち

2013年10月24日 | 登山・旅行

聖徳太子が593年に創建した四天王寺・・・左から太子奥殿、五重塔、講堂

 日中は雨の予報がないので、あちこち見て歩くことにした。7:30にホテルを出て、ウォーキングがてら、まずは、天王寺にある四天王寺へ。その後、午前中は、天王寺公園~新世界~通天閣~道頓堀~心斎橋~なんばと歩いた。午後からは、難波からバスで、日本一の低山・天保山を往復。なんばへ戻って、地下鉄で住吉大社を往復。住吉大社へ行くときに、間違って特急に乗り、岸和田まで行って戻るというミスをした。天王寺へ戻って近鉄百貨店で山で使うガスを購入し、ホテルへ戻ったのが17:30。夕方から雨になった。


四天王寺の「極楽浄土の庭」・・・とにかく境内の広さと建物の多さに驚いた。


天王寺公園の入口手前から望む市営美術館


天王寺公園の慶沢園


新世界の通りから望む通天閣


吉本興業のなんばグランド花月


戎橋から眺める道頓堀川


凄い人出の心斎橋筋


ここも観光客で混雑する道頓堀の通り


昼食に食べた大阪王将のふわとろ麻婆天津飯。このほかに餃子も食べた。


住吉大社入り口・・・211年、神功皇后が住吉大神を住吉の地に鎮斎したとされる。


住吉神社の手前から、第三本宮、第二本宮、第一本宮


「天保山登頂記」は別項で改めて記載