癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

じゃがいもの花

2018年06月26日 | 花・紅葉だより

見頃を迎えている、函館山を眼下に望む桔梗高台のじゃがいも畑(花の色からすると男爵薯か)

 じゃがいもは、1540年ごろ、スペイン人によって、ペルーからヨーロッパに伝わり、当時、食用ではなく、貴婦人はじゃがいもの花を観賞用として愛でていたという。世界遺産である空中都市マチュ・ピチュの段々畑でもじゃがいもを栽培したそうだ。

 日本へは慶長3年(1598年)にオランダ人が長崎に持ち込んだのが最初で、日本においても当初は観葉植物としての色合いが濃く、食用としてなかなか普及しなかったらしい。

 国内での「じゃがいも」の栽培は、宝永3年(1706年)に今のせたな町での栽培が記録されているが、本格的な栽培は、北海道開拓史によって北海道に導入された明治以降になる。

 代表的な品種の「男爵薯」は、明治41年(1908)、函館ドッグ取締役として赴任した川田龍吉男爵が外国の苗種商よりジャガイモ11種を購入、七飯の自家農園「清香園」で試験栽培したのが始まりといわれている。

 なお、四国遍路のときに聞いた話だが、向こうは秋植えのじゃがいもなので、花が咲かないうちの、葉が青々している初夏に収穫するそうだ。
 
 じゃがいもの名前の由来は、オランダ人が東洋貿易の根拠地としていたジャワ島のジャガタラから来たことから「じゃがたらいも」となり、これが後につまって「じゃがいも」となったという説と、ジャワ島の芋ということを指す「じゃわいも」がいつの間にか変化したとする説もある。

 また、馬鈴薯はの名前の由来は、中国でも同じ字を書くが、馬につける鈴の形に似ていることからこの名前になったという説と、「マレーのいも」というのが変化して馬鈴薯になったという説とがあるようだ。


花の色からすると、農林1号かトヨシロ?









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2 コメント

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函館は早いですね (チューリップおばさん)
2018-06-28 22:32:17
 こちらは連日10℃前後の日が続き、加えて梅雨前線の影響とかで雨も多く、農作物の成長は思わしくない感じです。
 24日はサロマ湖ウルトラマラソンで、そのビデオ編集にかかりきりでした。大会当日は午前は暑く、午後は強い雨風に低気温と大変な天候でしたが、それでも20年ぶりに世界記録更新という快挙がありました。
 明日の夜、そのビデオ便りがNHK 「ほっとニュース北海道」の中で放送されますが、残念ながら天気予報後の地方局コーナーで、オホーツク管内だけです。でも、2年前に私のビデオ便りのナレーションを担当した方が今回は自らカメラを担いで取材してくださり、24 日のお昼のニュースと、25日の7時前のほっとするニュースで全道に放送されました。ご覧になったでしょうか?
 今度はsakag さんの函館ハーフ。記録更新を期待しつつ、楽しいランをお祈りいたします。

 ジャガイモの花、綺麗ですね。説明も詳しくありがとうございます。
男爵はピンクとか淡い紫色とかいう系の色なので、紫色はワセシロとか、別な品種だと思います。ジャガイモは100以上の品種がありますが、花の色は白、ピンク、淡い紫、紫色ぐらいしかないので、見分けるのが難しいですね。
 白い花のトヨシロはカルビーのポテトチップス用として栽培されているのがほとんどだと思います。農林1号は昔は食用だったでしょうが、今は澱粉の原料用。ワセシロ、男爵もカルビーで使っていた時期もありました。私の家では今年は、キタアカリとマチルダを作っています。
 美幌の農業博物館では100品種以上ジャガイモの花が展示されていました。それを見ると細かい違いが分かるかと思います。
 
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チューリップおばさんへ (sakag)
2018-06-29 08:40:01
こちらは、今朝から少し暖かくなりましたが、ずっと雨がらみの寒い日が続いていました。
サロマ湖ウルトラマラソンの取材、お疲れさまでした。残念ながら、ニュースも見逃しています。

じゃがいもの花、さすが元農家さんで詳しいですね。紫はずっと男爵だと思っていました。100種類もあるんですか?
畑に農家の方がいれば聞きたかったのですが・・・。
いもだって、男爵とメークインくらいしか知りませんが・・・。
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