新型コロナの影響で、人との接触は避けたいが、それだけにこの時期ならではの花には余計に逢いたくなる・・・というわけで、これも3年ぶりに、恵山地区のとあるところにひっそりと咲くサクラスミレとマキノスミレに逢いに行ってきた。どちらも北海道では珍しいスミレである。
最初の廃道化した林道の藪を漕いで向かった428ピークでは、サクラスミレは1株も目にすることができなかった。諦めて、再び藪を漕いで次のマキノスミレの目的地・海向山左回りコースの456ピーク~海向山への急登部分に向かった。こちらでは3ヶ所ほどで、十分な株を見ることができた。
北海道には分布しないことになっているマキノスミレ
ピンと尖った濃い色の葉に赤紫色の花と茎が特徴。全体の姿は細身ですっきりしてスマートな感じである。北海道の図鑑には載っていないスミレで、道内ではここでしか見られないようだ。自分も目にするのはこれで2回目である。
いろいろなスミレの中では小さい方の部類に入る。1円玉と比べて見てその大きさを把握してほしい。
このマキノスミレを見た後、途中から戻って、藪こぎで登り返した428ピーク付近でサクラスミレを30分以上も探したがついに1株も見ることができなかった。まだ、こちらは時期的に早かったようだ。
ふと、3年前にマキノスミレを見た下山時に、恵山の高原コースの下の方でサクラスミレを1株だけ見たことを思い出した。ダメもとでそちらへ移動したら。案の定、登山道沿いに1株だけ見つけることができた。もしかしたら?と思い、その上の斜面へ上ってみたら、なんと10株以上も目にすることができた。
「スミレの女王」と言われるサクラスミレ
花びらの中央部に窪みがあって、サクラの花びらのように見えることが名前の由来らしい。スミレの中でもっとも大きい花で、まさに「スミレの女王」にふさわしい姿である。葉も細長く上にシュッと伸びている。北海道では太平洋側に分布し、日本海側には見られないとのことだが、自分はこの地域でしか目にしたことがない。
こちらは、1円玉より大きい。
「さくらすみれ」とネットで検索したら、ちびまる子ちゃんのお母さんの名前にヒット。これにはびっくり!マンガの中では肝っ玉母さんぶりを発揮しているが、ずいぶんと美しい名前だったのだ・・・。
今日一番多く目にしたタチツボスミレやフイリミヤマスミレと比べると、上の2つの特徴が良く分かる。
タチツボスミレ
フイリミヤマスミレ
今日現在の恵山つつじ公園のエゾヤマツツジ・・・今年はつつじ祭りも中止なので、つつじ公園駐車場は閉鎖されていた。歩数計は約17,000歩だった。
マキノスミレというのも耳慣れない名前。
珍しいスミレの花を見せて頂きました。
この2種類のスミレは、特徴がはっきりしているので分かりやすいです。
しかし、北海道ではなかなか目にできないスミレです。
特に牧野富太郎博士の名前を冠しているマキノスミレは、北海道には分布していないことになっているので、多分、ここでしか見られないと思います。
昨日、イチヨウラン、オオイワカガミに会いに殿様街道でした。
それより、高原コースの登山口から185m地点の登山道のすぐ上の斜面が簡単に見られます。こちらは標高が低いので、早く咲くようです。2つ一緒に見るには良いです。
殿様街道、しばらく行ってません。天気が良ければ行ってみたいです。
428ピークは、5年前にhirokoさんと一緒に案内して頂いたピークですね。
秋だったのでサクラスミレの場所の確認でしたが・・・
サクラスミレはなかなか立派です。
目的のマキノスミレとサクラスミレに逢えて良かったですね・・・
結局、同じ日に両方見られて良かったです。