1975年(昭和50年)に当時最大の30万tタンカ-建造用クレーンとして建造されて以来、函館港のシンボルとして親しまれてきた函館どっくの大型クレーン(ゴライアスクレーン)が、いよいよ今月中に解体されて消えることに・・・。
老朽化が激しくなっており1993年の北海道南西沖地震で破損が見られその調査の際に倒壊の危険性と判断・・・解体か保存かとずいぶんと揺れたが、結局2006年1月に解体方針が決定されていた。
高さ70m、幅110m、重さ2000tもあるこのクレーン、建造以来恵まれない運命を辿って来た・・・旧函館ドックが1975年に設置したが、造船不況でわずか4年後に、クレーンを含む周辺の土地を売却。その後稼働することは一度もなかった。やがて、転売を経て、函館市土地開発公社が所有していたが、2005年3月、函館どつくが買い取って、現在に至っている。
解体され鉄くずとして売却されるらしいが、その解体作業が、いよいよ2日後の6/18から始まるというので、MTBに跨り、改めて巴大橋や近くの西埠頭に見に行ってきた。
つい最近まではこの二つはもっと離れていたが、その作業に備えて移動され、接近している。下から達磨落としのようにして切り取って行くそうだ。
連絡船やフェリーで帰って来て、これが見えると「ああ、帰ってきたなぁ~」と思ったものである。また、函館平野のどこからでも見えるし、函館市内でも住宅の上に見える所が多い・・・これがなくなった景観は想像できないが、やはり寂しさは残るであろう。
その時、造船用クレーンについてお勉強しました。
今はネットで調べればすぐに分かってしまいますが、当時はこのクレーンのスペックを知るのは大変でした。
最大負荷300t、通常最大負荷250tの吊り上げ能力だったと記憶しています。
そしてこのクレーンで作った船は僅か2隻だったはずです。
函館のシンボルではありましたが、クレーンとしての仕事が出来なかったのは残念です。
実は、もう既に亡くなてしまった叔父があのクレーンを動かしていました。小さい頃は「ドックのおじちゃん」と呼んでいました。
また、私自身生まれは弁天でドックの側だったし、高校時代も毎日まじかで見ていましたから本当に残念です。
1/700での自作ですか・・・さすがです。
わずか4年ですから2隻くらいだとは思っていましたが、それ以上に函館港のシンボルとしての役目の方が価値があったということですね。
○naoさんへ
故郷を離れている人にとっては、余計寂しくなりますね。今度帰ってきたときには、なくなっているわけですから・・・。
寂しいですが整備なく寿命がきましたか?
鋼構造物ですからやむ得ないですが、もう一度見たかったですね。
私もこの巨大ゴライアスを四国にもと思っていましたが現在石鎚山頂から晴れていれば3台の800Tが元気に動いているのが見えます。
このクレーンで、わずか2隻しか建造されなかったそうで・・・。当然、動いているところは見たことがありませんでした。