蛙と蝸牛

本の感想。ときどき競艇の話。

せかいのおきく

2024年10月16日 | 映画の感想
せかいのおきく

幕末、脱藩した??源兵衛(佐藤浩市)は娘のおきく(黒木華)と長屋住まい。源兵衛と藩?のもめごとに巻き込まれたおきくは首筋を斬られて声がでなくなってしまう。
矢亮(池松壮亮)は汚穢屋(肥溜めから便を回収・運搬して農家に肥料として売る商売)を営んでいた。知り合いの中次(寛一郎)を勧誘?して仲間にする。
おきくは長屋に汲み取りに来た中次に一目惚れするが・・・という話。

というか、それ以上にこみいった話はなくて、過酷な運命に翻弄されているはずのおきくが、それでも日常を楽しんで生きていこうとする姿が、ときにユーモラスに描かれる。

全編モノクロなのは、汚穢屋の実務?場面が多いせいもあるかもしれないが、あまり起伏がないストーリーとマッチして独特のムードをかもしだしている。1カットだけおきくがカラーになるシーンがあって、黒木華がとても美しい。

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