「実感なき景気」にピリオドだって

2008年08月09日 | 私の思い
                (コウノトリ但馬空港の案内看板)

平成14年から続いた戦後最長の景気回復が、先日の政府月例報告によると終焉(しゅうえん)を迎えたらしいです。
景気が良いということは、前年同月よりも景気指数がプラスになっていることを表すそうで、グラフが右肩上がり、すなわち景気拡大の状態です。
そんな状態が、平成14年から6年半も続いていたそうです。
ところが、我々庶民の実感や地方の状況では、『戦後で最長だって~、ウソ~、実感ないわ~』というところがほんとです。
雇用状況や賃金の上昇に実感があればよいのですが、見渡す限りいい話は聞きませんでした。
小泉構造改革で日本企業の筋肉質化が進み、6年半もの拡大基調を生んだようですが、
その間に広がった、派遣社員という言葉に象徴される雇用状況の歪(いびつ)さ、あらゆる分野の格差拡大に起因する、社会不安の増大は本当に深刻だと思います。
「実感なき景気」にピリオドがうたれ、そこに北京五輪後の中国の猛烈な景気後退、いや景気崩壊による全世界への波及が心配されます。
『もの凄い実感をともなう』景気後退と、諸物価の高騰に悩むスタグフレーションが日本を襲うかもしれません。
自民党も民主党も、政局なんかにかまけていないで、しっかりとした経済の舵取り、
いよいよ正念場の秋(とき)を迎えたような気がいたします。