ふるさとの秋祭り

2008年10月12日 | ふるさとの話

 わが町、豊岡市日高町池上区の氏神様は、「熊野権現」です。その権現様を祀るお社(やしろ)が、「熊野神社」。秋の大祭(秋祭り)が、日高町全域で一斉に始まりました。今年は私達の隣保が当番です。一週間以上前から準備に取り掛かり、本日は爽やかな秋の好天に恵まれ、区民挙げてのにぎやかで、楽しい秋祭りとなりました。

     午前中は、「子供だんじり」です。小さな子から小学生までお母さんお父さんと一緒に、そろいのはっぴに、掛け声元気に、一軒一軒回ります。「華」と書いた祝儀をいただき、子ども会の活動の糧とします。

        午後は、「大人だんじり」です。お神酒(みき)をいただいた後、担いだまま権現様を拝み、さあ、出発、掛け声勇ましく区内を練り歩きます。

           区長さん、宮総代さんと、7つの各隣保休憩所の家に立ち寄り、お酒やご馳走を振舞われます。池上区は近年若者の転入が多く担ぎ手はいっぱい、60代の出る幕はありません。

              夕刻、神社に帰ってきました。大勢集まった観衆を前にして、境内はクライマックスを迎えます。威勢のよい掛け声、響き渡る太鼓の音、若者の見せ場です。何回も何回も両手でだんじりを持ち上げ、そのたびに観衆から大きな拍手が沸き起こります。

                 最終は恒例の、「餅まき」です。今年は、餅を物凄くたくさん用意しました。篭り堂の屋根に8人、まけども、まけども餅があります。雨あられのごとく餅が境内に降り注ぎます。

                     上ばかり見てても餅は拾えませんよ。地面に這いつくばって拾います。屋根の上から見てますと、ほんとに楽しく、和やかで平和な風景なのです。

                        なぜそんなに血相変えて餅を拾うの、その答えは、池上区の餅は、「景品付き」なのです。用意した景品は特等、一等、二等、三等とその数なんと600個、景品の交換は、「ちゃんと並んで並んで」と、大賑わいです。さあ、秋祭りも終わりました。ニコニコと両手にいっぱい抱えた景品を、夕陽がやさしく照らします。「祭りも終わった、明日からまた頑張ろうね」、と。