配送の運ちゃん、今日も商売の講釈をします

2016年02月20日 | 商売




 楽(たの)しみは   店は見せだと  講釈を  言うて運ちゃん  店褒めるとき



「荷物です~、ハイ伝票のここにハンコ・・・・」と、
普通に言うだけの運ちゃんがいます。

「大きなテレビ凄いですね。冷蔵庫こんなに大きなの凄いですね」と、
凄い凄いと言う運ちゃんがいます。

「暑いですね、寒いですね」と、
天気の挨拶を言う運ちゃんもいます。

店には、毎日色んな配送便の運ちゃんがやってきます。
荷物を運び、伝票差し出しながら色んな挨拶言いますね。

A運送のBさんは、ちょっと元気で講釈好きな運ちゃんですね。
いつも何かの商いネタの、ウンチク話して帰ります。

「うん。ここの店はアフターサービスが得意で、
お客さんの気持ちをガッチリね」と言ったり、

「この店が一番だわ、荷物一番よく来るわ」なんて、
店を褒めたりいたします。

今日のウンチクは、
先ほど配送で寄って来たという自転車屋さんの話です。

「自転車さん、そこのN自転車屋さん。
跡継ぎの若旦那はガンバっておられますね」と始まって、

「店の奥にカスタマイズ(改造)された、素晴らしい自転車置いてます。
すごっく自転車好きだそうなの」、

「 “Nさんよ、せっかくの自転車、通りから見えるように展示されたらどう” って言ってやったの。
“店ってね、語源は《見せ》から来てるんよ。見せて見てもらって店なんよ” って言ってやったよ」と話ます。

Bさんは、当店のことだって他所(よそ)で何言ってるか分かりませんが、
外のいい情報も聞かせます。

「店って、せっかくお客さんが来てもガッカリするような展示じゃあいかんわな。
見せることから始まる。見てもらってそれから何ぼ、それが商売の基本だわな」、

「店の語源は見世棚(みせだな)から来てるでしょ。
きちんと棚の上に、見やすいように売るもの置くの。それが店の語源の見世棚(みせだな)⇒見世(みせ)⇒見せ⇒店(みせ)なんよ」、

「アトムさんちは外は看板、内は商品、
中々きちんと見せてる店ですよ」と、今日も褒め褒め講釈ひとこと言いますね。