鳥バカ日記

インコと暮らす楽しくシアワセな毎日。
我家の愛しい鳥さんのことを綴った、親ばか、鳥ばか日記です☆

ひなちゃん、ありがとう☆

2006年12月13日 | セキセイさんたち
ずいぶん長いあいだ日記が書けずにいました。

11月4日の夜
たまごのときからいっしょに過ごしてきた
ひなちゃんが亡くなりました。

数ヶ月前からひなちゃんのおなかが膨らんできてました。
だけど元気で食欲もあるので見守っていました。

なんとなくしんどそうな日々が続いたので、10月の末に病院に行きました。
悩んだ末、後日バリウム検査をしてもらいました。

結果は精巣腫瘍による腹水でした。

以前からときどき、ひなちゃんの鼻のろう膜が茶色くなることがあり、
精巣腫瘍かもしれない、と疑いは持ってました。
でも精巣腫瘍だということがはっきりしても、
現在の獣医学では治療法がなく、手術もできないのです。

腹水に関しても、犬や猫くらいの体の大きさがあれば、
注射でおなかにたまった水を抜くことができるらしいのですが、
小さな鳥さんの場合、腹水を抜くことによってショック死してしまうことも多く、
危険すぎてそれもできません。

結局は、医学的にはなす術はなかったのです。
肝臓の負担を軽くするお薬と、
利尿作用のあるお薬をのませるくらいしか
先生にもわたしにもできることはなかったのです。


原因をはっきりさせて、治療や助けになることがわかれば
これからもずっと元気で過ごせると思って検査をお願いしたんだけど、
今にして思えば、いやな思いやしんどい思いをさせてまで
検査なんてしなければよかったとすごく後悔してます。
ひなちゃん、ごめんね。

精巣腫瘍はセキセイインコに多い病気らしいのですが、
先に書いたように現在の獣医学では治療法がない上、
これといった予防の方法もないのです。
先生いわく、男の子が持つ宿命的な病気なんだそうです。

ひなちゃんは7歳という年齢的なこともあり、
あと1ヶ月もたないかも・・・と宣告されました。

それは私にとって、ナイフで刺されたように突き刺さる言葉でした。

決してあきらめるわけじゃなかったけど、
覚悟を決めて、
がんばってるひなちゃんに自分ができる限りのことをしようと思いました。

といっても、私にできることといえば見守ることだけだったのですが。

不安だったのか、ひなちゃんはすごく甘えんぼうになってました。
おかあさんにも協力してもらって、交代で抱っこしてました。

さいごは1日中抱っこしてました。
大好きなはなちゃんと離れてまで、私に抱っこされていたかったなんて
よっぽどしんどかったんやと思います。

さいごはとても苦しんだので、
わたしもとてもつらかったです。



亡くなってしまったひなちゃんのからだを
はなちゃんのカゴのなかに入れて
「はなちゃん、ひなちゃんとお別れやで。」

するとカゴの下に横たわるひなちゃんの嘴に
はなちゃんが一生懸命に餌を吐き戻して食べさせようとしてました。

もちろん、もうその餌をひなちゃんは食べることはできなかったのですが。

その姿を見て、ほんとに涙がボロボロ出てきました。

楽しいおしゃべり、
美しい羽色、
大のなかよしのはなちゃんとの仲睦まじい姿、
7年間ずっとわたしをしあわせにしてくれたひなちゃん。

私が帰宅すると、いつもカゴの入口までピョンっと飛んできてくれました。

その存在がいとおしければいとおしいほど、
その存在がいなくなってしまったとき、
とても悲しいし、とてもさみしい。

だけど、それほどにいとおしいと思える
ひなちゃんにであえて、わたしはしあわせです。

ひなちゃん、わたしのところにきてくれてありがとう。
7年間ともに過ごしたしあわせな日々は、
わたしの記憶から消えることはないでしょう。

写真はひなちゃんのさいごの1枚。
亡くなる数時間前、一緒にひなたぼっこしたときの写真です。
とても穏やかなひとときでした。